道草の時間

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zoom RSS 雑草から有用植物への転身;ナギナタガヤ

<<   作成日時 : 2009/06/02 23:28   >>

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イネ科植物に目をくばりながら散歩していると、穂を風になびかせているナギナタガヤ (Festuca myuros L.) の群生によく出会います。茎も葉も穂も細く、高さは50〜70センチまでになるスレンダーな植物です。地中海沿岸地方の原産で、明治のはじめに日本に入ってきたのだそうです。学名の中のmyurosはマウスの尻尾という意味ですが、日本ではナギナタガヤといういささか大げさな名前がつけられました。

この立派な名前にもかかわらず、ナギナタガヤは何の役に立ちそうもない平凡な道ばたの雑草に見えます。しかし、特殊な性質をもつ植物だったのです。ナギナタガヤは1年生の植物で、次代を作るべく一生を終える前に一斉に倒伏し、枯死して土壌を覆い、その下の雑草の繁茂を抑えるという性質を持っていたのです。 ナギナタガヤのこの性質を利用し、除草剤を使わずに果樹園の雑草の生長を抑制する技術が開発されました。この技術を開発したのは、瀬戸内海の島でミカン農園を営む岡野さんご夫妻です。ナギナタガヤは草生管理に役立つばかりでなく、その枯草はミカン農園の土壌改良にも役立っているそうです。(以上、岡野農園ホームページ http://www.mikanen.com/ より。)

現在は、ミカン以外の果樹でも、ナギナタガヤによる草生管理が行われつつあるようです。除草剤を使わないエコ技術、また除草作業という重労働を省力化する技術でもあります。ナギナタガヤの種は種苗会社により市販されています。

以上のことを念頭におきながら、ナギナタガヤを見ると、この平凡に見える雑草が果樹園の草生管理に大役を果たしていることに驚きを感じます。草はみかけによらぬものです。

ところでこの植物、写真の被写体としてはあまり好ましくない植物です。失敗作ばかりでしたが、なんとかそれらしく写っているものを選んで載せます。

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道ばたのナギナタガヤ



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5月の幻想、スイバが原



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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは
植物の特性を生かした除草法。
素敵なものですね。
YAKUMA
2009/06/02 23:31
ナギナタガヤは、川沿いの散歩道を覆うように生えています 
こんな利用方もあったなんて、知りませんでした
まるで敷き藁・・・
農薬一辺倒の考え方を変える、面白い方法なのですね。
yajiro
2009/06/03 02:05
ナギナタガヤというのですね。草の性分を生かして農業に役立てる人の知恵はすごいですね!遺伝子組み換えとかじゃなく、植物に優しいやり方は人間にとっても優しい方法なんでしょう。
かもっち
2009/06/03 07:25
YAKUMAさん、コメントありがとうございました。
どんな農業の分野でも、その労力は大変なものですね。いろいろ工夫されて、エコや省力化に取り組んでおられること、頭が下がります。
エフ・エム
2009/06/03 09:46
yajiroさん、コメントありがとうございました。
ナギナタガヤのこういう性質を見抜くというのは、すばらしいことですね。ナギナタガヤはウシノケグサ属ですが、同属の他種ではこういう役に立ちそうもありません。あのスーッとした姿がいいのですね。
エフ・エム
2009/06/03 09:57
かもっちさん、コメントありがとうございました。
いろいろな植物や他の生物の性質を知って利用するということは、農薬一辺倒の危険性が指摘されて以来、ずっと盛んになってきているのですが、これからももっと開発、利用して行くことが大切と思います。
エフ・エム
2009/06/03 10:04
スイバが緑の中で美しいですね。
それと・・・イネ科のものたちの花が咲く時期なんですね。
このころクシャミが出るのです。
この種のものの花粉症でもあるのですね。
Tatehiko
2009/06/03 22:25
ナギナタガヤ…ごく普通の雑草だと思ってましたが
草で除草が出来るなんてすごいですね。
農薬を使わず伐採もせず!
作物にも人にも地球にも優しいこの方法、
広まるといいですね。
炊飯器
2009/06/03 22:29
Tatehitoさん、コメントありがとうございました。
たしかに私も野原の散歩から帰ってくると、連続クシャミが出るので、ひょっとすると花粉アレルギーかと思っています。オーチャードグラスの花粉は強い抗原性をもっているようです。
エフ・エム
2009/06/04 08:54
炊飯器さん、コメントと気持玉をありがとうございました。
こういう方法がないと、どうしても除草剤を使うことになるのでしょうね。すごい方法と感心しています。
エフ・エム
2009/06/04 08:59
毒をもって毒を制すという言葉がありますが、
草をもって草を制す・・・
どんな草にもこの世に生きている意味(役割)があるってことでは。いいお話をご紹介いただきました。
さとみ
2009/06/04 21:21
ナギナタガヤ、たぶんあれだと思います(笑) 小さな黄色い花(穂)がついていましたが。

植物の性質を利用した除草、すばらしい発見(発想)ですね。感動しましたよ。広まるといいですね。
風さん
2009/06/04 22:01
さとみさん、コメントありがとうございました。
植物の特性を役立てること、まだまだいろいろあると思うのです。そんなことを考えてみるのもおもしろいですね。
エフ・エム
2009/06/05 08:34
風さん、コメントありがとうございました。
うん、きっとそれです(笑)。
がさがさしたイネ科植物の多い中で、ひときわスレンダーでスマートな草です。
エフ・エム
2009/06/05 08:38
興味深いお話でした。
写真に撮りにくいでしょうね。
よく見るような、違うような、
そういう草なのでよく確認してみます。
我が家にもほしいです。
いろいろな工夫をされている方がいて
すばらしいですね。
ミセスサニー
2009/06/06 19:58
ミセスサニーさん、コメントありがとうございました。
こういうおとなしそうなイネ科植物の特徴を写真で表現するのは難しいですね。
スマートな植物ですが、花飾りの添え物になりませんか。
エフ・エム
2009/06/07 11:25

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