道草の時間

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zoom RSS ジュズダマの話

<<   作成日時 : 2009/09/12 17:03   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 8 / トラックバック 0 / コメント 18

今ジュズダマ(Coix lacryma-jobi L.) が花盛り。私の散歩道にも群がって咲いています。分かりにくいイネ科植物の中では、珍しく一目瞭然の植物です。これに似た植物としては、ジュズダマの亜種で、薬用植物あるいは健康食品として著名なハトムギ (var. mayuen (Roman) Stapf) がありますが、ジュズダマでは堅い壷状の実(後述)がハトムギでは柔らかいので区別できます。

ジュズダマ(数珠玉)という名前もすっきりしています。堅い実で数珠をつくるから、ということですが、多分、一般的に考えると、数珠をつくったのは子どもではないかと思います。しかし、「東南アジアでは、この数珠を実用しているところがある」という記述もあります(朝日週刊百科「世界の植物」)。また北村四郎博士が本草綱目(明の李時珍の本草の書)の中のジュズダマについての記述を紹介しています。二種あって、一種は殻が薄く粥にして食べられるもの、もう一種は殻が堅いものがある。後者は食に適さず、穿ち綴って経を読むときの数珠になるだけ、ということが書かれているそうです。すなわち前者は薏苡(よくい)といってハトムギ、後者は菩提子(ぼだいし)といってジュズダマに当たります(北村四郎選集II 保育社)。この記述をみると、古い時代に中国でも、ジュズダマの実を実際に数珠として使ったように思われます。なお、現在でもよく使うヨクイニン(薏苡仁)という名は、ハトムギの種子をいうようです。

近頃は少なくなったかも知れませんが、女の子の遊び道具、お手玉の中身は通常ジュズダマです。また、いろいろな趣味の細工物などにも、ジュズダマが使われているようです。インターネットで調べると、ジュズダマを実際に販売しているところもあるようです。ジュズダマの利用について、さらにいろいろ知りたいので、教えていただければ幸いです。

ジュズダマは東南アジア原産の多年草で、日本には古い時代に移入されたと考えられているようです。ジュズダマを見て、すぐそれと分かるのは小さな壷状の実がついているからですが、実のように見えるのは、じつは総苞葉とよばれるもので、葉に由来し、葉鞘の部分に当たります。

総苞葉の中には、3つの雌小花があり、真ん中の1小花のみが発達し、受精して実をつけます。両側の2つの小花は退化していて、実ができません。雄花のふさは総苞葉の先端から外にとびだしています。雄小穂は有柄のものと無柄のものが対になって、花軸に数対つき、ふさをつくっています。各小穂の中には2つの小花があります。説明だけでは分かりにくいので、4枚目の写真で花の構成を概括的に示しました。

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ジュズダマ



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ジュズダマの花の構成



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散歩道にアメリカフヨウが咲いていました



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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは
子どもの頃、家の庭に生えていました。
本当に硬いですね。
父が抜いてしまったのか、そのうち生えてこなくなりましたが・・・
特にこれを利用したという記憶がありません。
YAKUMA
2009/09/12 22:12
先日、薬用植物園でジュズダマだとばかり思って
撮っていたのが、名前を見たらハトムギでした。
本当に似ていますね。
もちろんジュズダマもありました。
そうですか、硬さでわかるのですね。
お手玉にはうちの方はあずきだったと思います。(実家は長野)
ジュズダマは子供の頃も見た記憶がなく、
ブログをやるようになって知りました。
池田姫
2009/09/13 00:49
散歩の途中にジュズダマを見つけると
なぜか嬉しくなり 摘みたくなるんです
特に使い道が決まっているわけでもなく・・・
とりあえず、摘むんです 
そのうちに、いろいろ溜まったらクラフトでも作ろうかと思っているんですが・・・
今日は、アカメガシワとネムノキの実を拾ってきました・・・ボチボチ 奥方様の視線も気になるんですが・・・。
yajiro
2009/09/13 01:06
テルツマさん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エフ・エム
2009/09/13 06:56
YAKUMAさん、コメントありがとうございました。
どういう具合であんな堅い実ができるんでしょうね。知りたいものです。小鳥が食べるかどうか知りませんが、もし食べても、あのまま素通りでしょう。
エフ・エム
2009/09/13 07:03
池田姫さん、コメントありがとうございました。
ハトムギの実の方が少し長細いです。ジュズダマはずんぐり。
なるほど、お手玉はアズキを入れるほうが使いやすいでしょうね。ジュズダマですと少し軽そうです。
エフ・エム
2009/09/13 07:09
おはようございます。ジュズダマは職場で話題になったことがあります。普段は植物などあまり気にしない女性の方(50歳代)が「昔、子どものころに遊んだわよ。ジュズダマって植物あるわよね。」と話しかけてきました。ボクらは遊んだ記憶はありませんが。そのへんにいっぱいあったなという印象があります。植物好きだけではなく、意外にみんなが知っている植物なのかもしれません。
宮城野
2009/09/13 07:10
yajiroさん、コメントありがとうございました。
ジュズダマの実は熟すと艶がでて、地の色や模様がなんともあやふやで、集めて見ると目の保養になります。アサリの貝殻も好きですが。
お作りになるクラフト、楽しみです。
エフ・エム
2009/09/13 07:17
宮城野さん、コメントありがとうございました。
ジュズダマはイネ科の中ではもっとも知られている植物の一つでしょうね。多分、女性の方がよく知っているでしょう。子どもの頃、数珠ではなくても、首飾りや腕輪を作ったり、お手玉が破れて玉が出てきたりした記憶があるのでしょう。
私もこれで遊んだ記憶はありません。
エフ・エム
2009/09/13 07:24
木曜日の帰り道さん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エフ・エム
2009/09/13 19:39
お手玉というのですね。
京都ではと言って良いのでしょうか「おじゃみ」と言っています。
連れが、孫のおもちゃに去年からこの数珠玉の成熟したものを取ってきて、せっせと「おじゃみ」を作っていました。
そろそろ手に乗せて遊んでくれるでしょうか。
休耕田といっては荒れすぎてしまいましたが・・・新たにこの沢山茂っているところを見つけてきましたよ。
Tatehiko
2009/09/14 18:55
こんばんは。
ジュズダマを最近見たのは
健康茶の茶葉の中に入ってた実でして、
草のジュズダマは超久々です。とても懐かしいです〜。
実をとって糸に通して
首飾りみたいなの作ってました♪
炊飯器
2009/09/14 22:33
Tatehikoさん、コメントありがとうございました。
京都では「おじゃみ」というのですが。京都に住んだことがあるのですが、知りませんでした。この名の方が、京都らしく、優雅な感じがします。お孫さん、遊んでいらっしゃるでしょうね。
エフ・エム
2009/09/15 08:08
炊飯器さん、コメントありがとうございました。
子どもの頃野原から数珠玉をとってきて遊んだ経験のある人には、数珠玉はなつかしいでしょうね。今の子どもたちにも、自然の中で、数珠玉やドングリで遊んでもらいたいものです。
エフ・エム
2009/09/15 08:29
ジュズダマ、知りませんでした。お手玉の中身、私の子供の頃は大豆か小豆だったような気がします。珍しい物を見せて頂きました。
みーたん
2009/09/15 21:12
みーたんさん、コメントありがとうございました。
手元の電子辞書を引いてみたところ、小豆、米、数珠玉などを小袋に入れて作るように書いてありました。ヨーロッパでは穀物、小石など。お手玉は世界各地にあるようです。その土地で手に入りやすいものを袋に入れるのでしょうね。
エフ・エム
2009/09/16 07:08
ジュズダマも、ハトムギも、私が育った町では馴染みのうすい植物でしたが、在るところにはありふれた植物だったようですね。遊んだ記憶はありませんが、ハトムギ茶は飲んでいました。
実だとばかり思っていましたので、じつは総苞葉という部分と知って驚きました。
さとみ
2009/09/17 00:41
さとみさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
ジュズダマは野外のあちこちに見られますが、ハトムギは栽培植物的なので、自生のものは少ない気がします。
私の説明が不十分だったと思いますが、熟したものは総苞葉ごと実と言えるでしょう。総苞葉は実を包んでいる外側の皮といいましょうか。
エフ・エム
2009/09/17 07:57

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