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zoom RSS 白花のヒメオドリコソウについて

<<   作成日時 : 2010/04/17 13:35   >>

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今朝はなんと、雨戸を開けたら、庭にうっすらと雪が積もっていました。
桜も終わってしまったというのに、この季節には未だ経験したことがない寒さです。予報では四月一杯暖かい日は少なく、五月を通して天候は不安定とか。春の女神も歳とってパワーがなくなったらしい。ガッツ!(気持玉一つ)。

雪に因んで(?)、白花のヒメオドリコソウの話です。

一昨年、近所で見つけた白花のヒメオドリコソウのことをブログに載せました(2008年4月17日の記事)。先日、これとは別の場所で、やはり白く見える花をつけたヒメオドリコソウを見つけました。

写真に撮って帰り、以前に見たものと見比べてみたところ、前回のものは純白の花だったのに対し、今回のものは、花唇に紫の模様があり、また、花全体も淡くピンクがかって見えます。両者とも、ヒメオドリコソウの普通の型(遺伝学では野生型、wild typeという)からの突然変異体と考えられますが、互いに異なる遺伝子座の変異によるものと思われます。

純白の花のヒメオドリコソウは分類学上シロバナヒメオドリコソウとよばれ、ヒメオドリコソウの品種 (form) ということになっています。一昨年のものは、花が純白ですから、シロバナヒメオドリコソウということになります。品種とは「植物命名規約上の、変種より下位の分類階級・・・花の色など単一形質の変異型や、軽微な形態変化を示す変異型に適用される」(岩波生物学辞典第4版)」ということです。

ただし、純白のヒメオドリコソウのすべてがシロバナヒメオドリコソウという品種名に統一されていても、突然変異で生じた一つの白花個体が増殖して、世界、あるいは日本のあちこちに広まった可能性は否定はできませんが、普通のヒメオドリコソウの数から見て、白花に変わる自然突然変異があちこちで独立に生じ、それらが同様に見えて区別できず、それらすべてがシロバナヒメオドリコソウと呼ばれている可能性は高いと思います。したがって、シロバナヒメオドリコソウとして括られた集合はアントシアニン合成に関与する様々な遺伝子の突然変異体から成るものである可能性があります。

今回見つけた淡いピンクのヒメオドリコソウは、分類学的にはシロバナヒメオドリコソウとは呼べないのかも知れません。でも、花色に関する突然変異体の一つと考えれば、シロバナヒメオドリコソウと呼ばれている個々の突然変異体と同等の取り扱いを受けねばならないと思います。和名でシロバナヒメオドリコソウというと、なにかヒメオドリコソウとは別の種類のような感じがしてしまいます。私はむしろ、シロバナヒメオドリコソウにしても、今回の淡いピンクのものにしても、ヒメオドリコソウのいろいろな花色変異体の一型ととらえた方がいいと思っています。

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庭にうっすら雪がつもりました
シャクヤクがしなだれています



画像

白く見える花と普通花のヒメオドリコソウの混生



画像

白花に見えたけど、うっすらピンク、花唇に紫の模様



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以前に見たシロバナヒメオドリコソウ
花が純白です



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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
今朝はびっくりしました。
天候の不順や地震・噴火となにか恐い気がします。
白い姫踊子草は見たことないけど、ウグイスカグラでは白花がありました。
こういうのは不思議ですね。土壌?
淡いピンクのは1輪だけですか?
まさか紫陽花じゃあるまいしね・・・。
池田姫
2010/04/17 16:59
ヒエ〜41年ぶりの遅い降雪
交通機関も混乱しているそうですね。
庭の花々も凍えているようです。
ヒメオドリコソウ、初めて見ましたが、名前も形も可愛い
さらに、紫斑点のある新種ですね
ヒメオドリコソウの近くにあるというのも、関係するのでしょうか
上の方の葉っぱも、ヒメオドリコソウは薄紫がかってますが、シロバナヒメオドリコソウは、緑のままですね。
すみません、2008年の方に間違って書いてしまったので、そちらを削除お願いします。
T&M
2010/04/17 17:37
こんばんは。今朝、雨戸を開けたら庭が真っ白で驚きました。こんなに遅い雪の記憶はありません。
ヒメオドリコソウにも白花があるのですね。まだ見た事が無く見て見たいものです。
2008年の記事も拝見させて頂きました。
詳しい解説で勉強になりました。
もう少し後にアップするつもりでしたが、明日シロヤブケマンをアップして、この記事をTBさせて頂いて良いでしょうか?
宜しくお願いします。
kako狸
2010/04/17 21:06
池田姫さん、コメントありがとうございました。
今年はこの調子ではどうなることか、農作物への影響が心配です。
白花のウグイスカグラってあるのですか。天然もの? それこそ珍しいですね。
淡いピンクのヒメオドリコソウはかなりたくさん、普通の花のものと一緒にさいていました。
環境によるものではなく、遺伝子に起きた突然変異によるものと考えて間違いないでしょう。
エフ・エム
2010/04/17 22:23
こんばんは
本当に寒い日が続きますね。
シロバナヒメオドリコソウ、私も去年ようやく探し当てました。
シロバナを探している途中で、すごく色の薄い花にも出会いました。
突然変異が、あちこちで独立して生じるというお話、なんとなく、そう思いました。
YAKUMA
2010/04/17 22:29
T&Mさん、コメントありがとうございました。
この季節の雪なんてめったに見られないので、カメラを持ち出しました。そのときはまだ雪が降っていましたが、すぐに雨にかわり、雪は消えてしまいました。タイミングはよかったと思います。
淡いピンクのヒメオドリコソウの群れは普通のと一緒の場所に生えていたので、これらの普通のものからの変異体かもしれません。断定できませんが。
エフ・エム
2010/04/17 22:39
kako狸さん、コメントと気持玉をありがとうございました。
そちらも積もっていましたか。今日は少し暖かになるかと期待したのですが、まだ早春程度でした。
シロヤブケマンの写真、是非見せていただきたいです。TBしていただくこと、光栄です。
エフ・エム
2010/04/17 22:46
YAKUMAさん、コメントありがとうございました。
そちらにもありましたか。
自然突然変異の起こる頻度がかなり低いものであっても、これだけたくさんの個体が繁茂している訳ですから、それほど珍しいものではないと思っています。
本当は、それらの種子を採取して、何年かがかりで遺伝実験をやるといろいろ分かると思いますが、かなり大変です。
エフ・エム
2010/04/17 22:57
最後の写真は純白ですね。葉も毛が多いものと毛の生えていないものがあるんですね。
小梨
2010/04/18 00:04
isaacさん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エフ・エム
2010/04/18 08:06
小梨さん、コメントありがとうございました。
最後の写真のものは、花の模様もなく、ただ真っ白でした。
紫の色素の合成能力を失ってしまっているようです。
よく見るとみんな毛が生えているのですが、数や長短の変異はあるかも知れません。
エフ・エム
2010/04/18 08:12
杏さん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エウ・エム
2010/04/18 08:14
ご無沙汰してしまいました。
17日はこちらも、突然の雪に驚きました。
エフ・エムさんキレイな庭にも降りましたね。
ヒメオドリコソウ、見た事があるような・・突然変異を起しているのですか?私も探して見ますね。ポチ!
みーたん
2010/04/19 23:01
純白の花のヒメオドリコソウをシロバナヒメオドリコソウというのでしたら、ピンクの花はウスベニオドリコソウとかいう呼び名になるのでしょうか。もしかしたら、ヒメオドリコソウ白花種、ヒメオドリコソウ淡紅種でもいいのでは。植物命名規約上の「品種」の定義、へぇそうだったのかと初めて知りました。難しいんですね。
さとみ
2010/04/19 23:16
みーたんさん、コメントありがとうございました。
雪の朝、そちらはもっと寒かったのでしょうね。
ヒメオドリコソウは非常にたくさんありますから、
白花の変異種も見つかるのではないかと思います。
応援のポチもありがとうございました。
エフ・エム
2010/04/20 08:33
さとみさん、コメントありがとうございました。
ウスベニヒメオドリコソウ、いい名前ですね。ありがとうございます。プライベートにはそういう品種名にしておきます。
種の下の分類階級、変種、品種となると、どの程度なら変種でどの程度なら品種なのか、よく分かりません。専門家がこれは変種、これは品種と言ったら、変だとか品だとか言えません。
エフ・エム
2010/04/20 08:47
こんばんは。
東日本では4月半分過ぎたのに桜が咲いた後に雪が降ったそうで、大変でしたね。
雪に包まれた庭の花…とっても寒そうです。
淡い色のヒメオドリコソウ、小さい花ですが
こうしてみると美しい花ですね。
炊飯器
2010/04/20 22:41
炊飯器さん、コメントありがとうございました。
本当に雪が降ったり、寒さに凍えたり、大変でした。
そちらもたいへん寒かったこと、ブログで拝見しています。
淡いピンクがほんのりついて、ちょっと恥ずかしげなヒメオドリコソウでした。
エフ・エム
2010/04/21 09:45
わくわくしながら拝見しました。人知れずこういう対面ができるよろこびは大きいものがありますね。貴重花をしっかり見守ってやってください。
目黒のおじいちゃん
2012/04/06 05:19
目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございました。
シロバナノヒメオドリコソウはちょっと気品がある感じですね。たしかにいつ刈られたり、工事が入ったりして絶えてしまう可能性があります。種がとれれば庭などで保全することは大切かもしれません。
エフ・エム
2012/04/07 16:16
コメントありがとうございます。我が家ではコンテナで育てていますが、こぼれたのがそこらじゅうから歳末に芽吹いてきます。種子は小さいですよ。
目黒のおじいちゃん
2012/04/08 13:58

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