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zoom RSS スズメノヤリの花

<<   作成日時 : 2010/05/05 09:23   >>

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スズメノヤリ (Luzula capitata (Miq.) Miq.) は東アジア温帯に分布するイグサ科の多年草。草地や土手などにごく普通の植物で、4月の始め頃から花が見られます。

機能のある雄しべと雌しべの両方をもつ花、すなわち両性花には、雌しべと雄しべが同時に成熟する雌雄同熟花と、どちらかが先に成熟する雌雄異熟花があります。雌雄異熟は自家受精を防ぐための工夫です。雌雄異熟花には、雄しべ先熟花と雌しべ先熟花があり、スズメノヤリの花は雌しべ先熟花です。

つまり、スズメノヤリの花では、まず雌しべが成熟し、他の花から風で飛んでくる花粉を受粉し、受精した後、果実を育てる方にその役割を切り替えます。そのあとに雄しべが熟し、花粉を飛ばして、他の植物の花の受精のために、サービスするのです。これは、種全体の繁栄をはかるための工夫です。

スズメノヤリという名は大名行列の際、供の奴が振りまわす毛槍のかたちが似ているので付けられたのだそうです。スズメの奴さんが毛槍を振り振り、チュンチュクチュン、チュンチュクチュン(下に〜、下に〜)とか言っている様子を想像するとおもしろい。(相変わらずくだらないね)

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スズメノヤリ



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雌しべ先熟の状態



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雄しべが成熟し始めた



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雄しべ成熟の時期



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スズメノテッポウ
単にスズメつながりです



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コメント(28件)

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スズメノヤリの「雌雄異熟」の話、勉強になりました。
たしかにそうですよね。自家受粉を防ぎ、種の繁栄のためのシステム、すごいな、と思います。今日も天気が良さそうなので、外で野草観察ができそうですね。
いつもわたしのページにも来てくださってありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
宮城野
2010/05/05 10:12
我々があまり写真対象にしない植物をアップされるので大変興味深く感じます。
この花穂には雄はなと雌花が同居しているのですね。
そして開花の時期をずらしているとは、大したものですね。
Tatehiko
2010/05/05 15:38
宮城野さん、コメントありがとうございました。
植物の花は雌しべと雄しべをもつという基本構造に変わりはないのですが、受精あるいは繁殖の仕方が皆それぞれ独特なものがあって、まさに今はやりの多様性という言葉にぴったりです。生殖の仕方を別個に進化させてきたことに興味がもてます。
エフ・エム
2010/05/05 16:30
Tatehikoさん、コメントありがとうございました。
私の説明が不十分ですみません。
花穂の中に雄花と雌花が同居しているのではなく、すべての花が雄しべと雌しべをもっているのですが、雌しべが先に、雄しべが後に、成熟するのです。ですから、どの花も最初は雌花なのに、あとで雄花に性転換すると考えてもいいかも知れません。尤も、雄花に変わっても、腹の中には次代の子を宿している訳ですが。
ちょっと変わった生殖の仕方ですね。
エフ・エム
2010/05/05 16:41
スズメノヤリはよく見かけますが、雌蕊と雄蕊の成熟の時期が違うのですね。 私が単に実ができたと思っていたのは、雄しべ成熟の時期だったかもしれません。 樹木ですがタブノキの花もそういう形態を取っているそうです。
小梨
2010/05/05 22:24
えっ、・・・
こんなに、ちっちゃい毛槍を持って
下に〜、下に〜って言われたって・・・
穴でも掘って、這いつくばらないと
無礼者、手打ちにいたす・・なんてスズメに怒られちゃうのかしら
先月 スズメノヤリを、じっくりと観察する事ができたんです・・・
えっ!、あんた、こんなにきれいだったの・・?
あまり、すてきとは思わなかった身近な野草を
改めて惚れ直した ひと時でした。
yajiro
2010/05/05 23:21
こんばんは
スズメノヤリ、子どもの頃から不思議な形に興味を持ってみていました。
植物にも色々な戦略がありますね。
YAKUMA
2010/05/05 23:39
小梨さん、コメントありがとうございました。
タブノキの花もそうなんですか。ありがとうございます。
以前にブログに出したヤツデの花は、これとは逆に雄しべ線熟でした。
http://michikusanojikan.at.webry.info/201001/article_10.html
エフ・エム
2010/05/06 11:22
yajiroさん、コメントありがとうございました。
ほんとにそうですね。穴を掘ってへ〜いと這いつくばらないと、テッポウでチュチュ〜ンと撃たれちゃうかも知れません。
私もスズメノヤリの花は最も美しくない花などと口走ったところ、スズメの長老にチュチュチューンと一喝されて、あらためて鑑賞に及んだ次第です。
エフ・エム
2010/05/06 11:32
YAKUMAさん、コメントありがとうございました。
ほんとにおもしろいかたちの花ですね。よく見るとシンプルなかたちですが、こうなるまでの進化にはいろいろな段階があったのでしょう。
エフ・エム
2010/05/06 11:38
あれ、スズメノカヤリって覚えていたかも。
それに茶色いのでもう終わったと思っていたふしがあります。
なるほど・・・
随分広い心の持ち主なんですね、スズメノヤリさんは。
自分のみならず、他の植物のことも考えているんですか?
共存しているのかな。チュンチュン♪
スズメノテッポウは中の花?を取ると鳴るんじゃなかったかしら?
違った?なにしろ遠い記憶で〜〜
池田姫
2010/05/06 18:19
ヤリでもテッポウでも持って来い…と、お風邪は治ったようですね、よかった(^.^)
それにしても、じっくり見ようとはなかなか思いつかない花ばな。あらためて拝見させていただき、意外に(あ、失礼)チャーミングなことを知りました。雌は先に成熟して雄があとというのは、人間の世界に似ていませんか。
さとみ
2010/05/06 22:27
身近な野草を、雀の大名行列に見立てるなんて、ユーモアが有りますね。
こんな、ありふれた野草にも、自然の知恵が潜んでいるなんて驚きます。
毛槍のせいではないけれど、頭が下がりまするぅ
T&M
2010/05/06 22:58
池田姫さん、コメントありがとうございました。
スズメノヤリの花はいつ終わっても同じみたいな色ですね。え、なにを言っているのか、自分でも分からない。
一個体一個体がサービスしないと、種そのものが絶えてしまうから、ちゃんと心がけて行かないといけません。人間社会も同じこと。な〜んて、偉そうなことを。
スズメノテッポウは、花穂を引っこ抜いて、唇にはさんで吹くと、ピーッとなりますね。スズメノテッポウにとっては大迷惑。
エフ・エム
2010/05/07 08:39
さとみさん、コメントと気持玉をありがとうございました。おかげさまで風邪はなんとか治りました。今年2度目の風邪でした。
スズメノヤリはチャーミングというのはあまり聞きませんけど、スズメちゃんの毛槍だと思うと、可愛いです。 名前の印象は大事ですね。
人間社会、雄、いや男はいつまでたっても成熟しないかも。
エフ・エム
2010/05/07 08:56
カヤツリグサの雌花と雄花の時期がちがうなあと思っていたのですが
そういうわけだったのですね。
似た環境だといっせいに花が咲くから
ずいぶん大ざっぱな・・・という気がしますが
それで別の株と交配できるわけですね。
スズメノヤリの雄花と雌花の区別ができるように
眺めてみようと思いました。
ミセスサニー
2010/05/07 09:04
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
昔の人は植物をよく観察していて、なかなか味のある名前を残していてくれます。花が終わってしまうと、たわしみたいですが、スズメノタワシでなくてよかったです。
小さい植物にもかかわらず、春の土手にはかならず見つかります。この戦略は大成功のようです。
エフ・エム
2010/05/07 09:04
ミセスサニーさん、コメントありがとうございました。
カヤツリグサ科の場合、雌雄異熟花があるかどうか、知りません。多くの種は葯の成熟と柱頭の成熟が同じ時期のような気がするのですが、違うのもありますか。
スズメノヤリは個体によって花期をずらしているところも、繁栄のための戦略なのでしょうね。
エフ・エム
2010/05/07 09:29
こんにちは
スズメノヤリって幼稚園の頃、タバコ草とかパイプ草とか呼んでいた草に似ています。
(茎を引っこ抜いて、口にくわえてその気になっていた…たぶん、ポパイの影響かな?)
イグサの仲間とは驚きです。どおりで子供の手でも簡単に抜けたんですね。

スズメノテッポウは、やっぱりピーピー草ですね。
先日読んだ雑草の本に、「スズメノテッポウには、自家受粉をする水田型と、他家受粉の畑地型がある」と書いてありました。
長い人間との付き合いの中で、亜種のようになったのでしょうね…
まんじゅ猫
2010/05/07 15:25
まんじゅ猫さん、コメントと気持玉をありがとうございました。
スズメノヤリがパイプ草ですか。初めて知りました。スズメノテッポウはピーピー草。子供たちはそんな風にして雑草にもなじんでいたのですね。
スズメノテッポウに水田型と畑地型があることも初めてしりました。ありがとうございます。興味深いことです。
エフ・エム
2010/05/07 19:46
dragon pearlさん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エフ・エム
2010/05/07 19:47
isaacさん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エフ・エム
2010/05/07 22:29
そうなんですか?
スズメノヤリって、雌雄異熟花だったのですね?
自家受粉を防ぎ、種の繁栄のための知恵とは、すごいですね。自然はおそるべし!
すずめの鉄砲は、私も子供の頃、遊びました。どなたかと、同じでぴーぴー草と言ってました。
みーたん
2010/05/08 15:47
ご無沙汰しています。
おなじみスズメノヤリもよく見ると可愛い姿ですね。
自家受粉を防ぐための雌雄異熟、自然の仕組みに感心させられます。
ところですごく恥ずかしい質問ですが、聞くは一時の恥!
植物は自家受粉以外は、絶えずいろんな種類の植物と交配しているのでしょうか。それとも同属の植物でないと受精しないのでしょうか。すごく不思議です。
風さん
2010/05/08 22:37
みーたんさん、コメントありがとうございました。
それぞれがそれぞれに適した花の構造や機能で、自家受精を避ける工夫をしているのには、興味がつきません。植物の遺伝的性質や環境の影響が相まって、しだいにそれぞれの方法を獲得したのだと思います。
スズメノテッポウはその和名より、ぴーぴー草の方がぴんとくるかも知れないですね。
エフ・エム
2010/05/09 11:51
風さん、コメントありがとうございました。
いやいやたいへんなご質問です。なんとお答えしていいものやら。
分類学では科の下が属、属の下が種になっており、種が個々の生物の基本単位になっています。
現在の種の概念の主流は、自然交雑が起こる集団を種と考えるものですが、この考えでは、自然交雑が起こるのは種の中で、種の間の自然交雑は滅多に起こらないということになります。これは動物学者が考えたものですが、もちろん植物にも当てはまる概念です。
しかし、こういう概念ができる以前から、生物は主として形態により分類されてきました。つまり主観的に、これは同じ種、これは違う種と決められて来た歴史があり、そうして決められた種は、現在もほとんど変えられることなく、通用しています。
ですから、種内での自然交雑は普通に起こりますが、近縁の種の間でも、起こることがあり得ます(頻度はもちろん種内交配よりずっと少ないと思います)。先日ブログに載せたセイヨウタンポポと在来のタンポポの雑種は、その好例と思います。
ただ、異属間の自然交雑はあるとしても、頻度ははるかに低くなるでしょう。普通は起きないと考えてよいと思います。
しかし、太古に起こった属間交雑が、われわれにとってきわめて重要な意味をもつようになった植物もあります(例えばコムギ)。
植物で、種内の交雑は容易だが、種間や属間での自然交雑が起こりにくいのは、植物の雌しべに備わっている何らかの機能、あるいはたとえ、受精が起こっても、ゲノム間の不和合などが関係していると思われます。
見当はずれのお答えかもしれませんがあしからず。
エフ・エム
2010/05/09 14:16
こんにちは。お蔭様で勉強になりました。
覚えていられるかが問題です。
雀つながりスズメノエンドウまでは生えていませんでしたか?
kako狸
2010/05/10 16:54
kako狸さん、コメントと気持玉をありがとうございました。
スズメという名がつく植物には親しみのもてるものが多いです。スズメノテッポウも想像の上で、スズメに持たせてみます。
スズメノエンドウもいま咲いていますね。カスマグサも見ました。
エフ・エム
2010/05/11 11:15

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