道草の時間

アクセスカウンタ

zoom RSS 地味な植物トボシガラ

<<   作成日時 : 2013/05/29 08:36   >>

ナイス ブログ気持玉 30 / トラックバック 0 / コメント 34

地味な植物ナンバーワンを選ぶとしたら、トボシガラは候補の一つかも知れません。ごく普通種なのですが、目立たなすぎて、ブログには一度も登場させていなかったようです。学名はFestuca parvigluma Steudel、北海道から九州までの日本と中国に分布しています。漢字では、広辞苑によれば「点火茎」と書き、茎が燃えやすいという意味だそうです。また長田武正「日本イネ科図鑑」(平凡社)によれば「唐法師殻」で、この名は唐法師(トボシ)という昔栽培されたイネのもみ殻に似ているからだそうです。でも私はその寂しいすがたから、「乏し殻」かと思っていました。

画像

画像

画像

トボシガラ(5/25)

穂の主軸の各節から1本ずつ花序の枝が出る(矢印)
小穂は枝先にだけにつく
2枚の苞頴はごく小さい
護頴の先に芒はなよなよしている



以下は五月の散歩で出会った花々です。

画像

ヒゴクサ(5/3)
(Carex japonica Thunb.)

普通に見られるスゲの仲間



画像

画像

ユウゲショウ(5/16)
(Oenothera rosea L'Hér.ex Aiton)

白花のユウゲショウは今年も健在



画像

ニガナ(5/16)
(Ixeridium dentatum (Thunb.) Nakai)



画像

画像

ミヤコグサの仲間(5/17)


花の付き方(花序は2花)は在来種ミヤコグサ(Lotus comiculatus L. var. japonica Regel) 型で、帰化種セイヨウミヤコグサ (Lotus comiculatus L.)(花序は3〜7花)とは違うのですが、茎やがくに毛が生えているところは無毛のミヤコグサと違い、セイヨウミヤコグサ型です。比較は省略しますが、ネビキミヤコグサやワタリミヤコグサとも違っています。見た感じはミヤコグサが一番近いのですが、もしかするとミヤコグサとセイヨウミヤコグサの雑種? 前者は後者と同種で、後者の変種とされています。

ミヤコグサは、マメ科における遺伝学や分子生物学のモデル植物として研究に利用されています。その理由は、2倍体であること、ゲノムサイズが470Mbpと小さいこと、自殖性で1世代の期間が2~4ヶ月と短いこと、遺伝子操作が可能なこと、などのメリットによっています(ナショナルバイオリソースプロジェクト ホームページより)。現在多くのゲノム情報が得られ、マメ科作物全体にわたる遺伝子の解明に利用されつつあるようです。

画像

クサイチゴ(5/25)
(Rubus hirsutus Thunb.)


四月の散歩(2)でクサイチゴの花を登場させましたが、早くもまっ赤な実が成っていました。木イチゴらしく甘酸っぱいのですが、少々青臭いのが欠点です。

画像

マスクサ(5/25)
(Carex gibba Wahlenb.)

普通に見られるスゲの仲間



にほんブログ村 花ブログへにほんブログ村 花ブログ 季節の花へ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 30
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(34件)

内 容 ニックネーム/日時
野原ではお馴染みの植物ですね、トボシガラと言うんですか
おっしゃる通り、お馴染み過ぎて目立たないので関心がありませんでした
これで、名誉挽回
ユウゲショウ、名前もそうですが、日本的な艶やかな花ですね・・・でも帰化植物と知って驚きました
ミヤコグサ、やはりマメ科でしたか、花の形が面白いです
T&M
2013/05/29 12:06
今日はぎっくり腰で欠勤です。
ユウゲショウの白花、一度見てみたいです。きれいですね。
また、ミヤコグサの種類がたくさんあるなんて知りませんでした。すべて「ミヤコグサ」と括っていました。勉強になります。ありがとうございました。
宮城野
2013/05/29 17:59
ここへ立ち寄らせていただきますと・・・特にイネ科の植物には詳しい話が聞かせていただけるのに嬉しいです。
花風景としての写真にはなりにくいのですが、道端にほぼ確実にあってその正体を知らずに過ごしているのですものね。
Tatehiko
2013/05/29 21:17
こんばんは
イネ科の植物は、解説を読んでわかった気になりますが、実際よく理解できません。
じっくりと覚えたいものです。
ミヤコグサ、いろいろと複雑なのですね。
YAKUMA
2013/05/29 22:12
手ごわいイネ科の中でも手ごわそうな、トボシガラ。
なよなよしているのを見たら一応トボシガラを候補に入れてみることにします。
ヒゴクサは、面白そうで覚えられそうです。

クサイチゴ、すごく美味しそうですね。
とんとん
2013/05/30 18:31
全国的に10日も早い梅雨入りになりましたね。
良く見かける草ですが、トボシガラと言うん
ですか。燕麦なら何度も手に取って覚えてい
ますが、特別な鳥や虫の餌となっている場合
や観察する機会でもないと覚えませんね。
勉強になりました。
こちらではヘビイチゴが赤い顔を見せ始めま
した。
ツユヒメ
2013/05/30 21:03
今の私の通っている谷戸田では、トボシがラ、カニツリグサ、ヌカボ、イチゴツナギ等満開です。風に吹かれている様を見ながら作業していると本当に嬉しくなります。イネ科の中でトボシがラ、カニツリグサが一番好きです。
テンテンとピーターの母
2013/05/30 22:06
mikomaiさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/05/30 22:47
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
やはりきれいな花が目につき、イネ科などの地味な植物は見過ごしてしまうことが多いです。自分ではどの植物も平等に見ているつもりなんですが。
ユウゲショウという粋な名をつけてもらって、この帰化植物は大満足じゃないかと思います。
同じマメ科でも、花のかたちは案外バラエティーがありますね。耳かきの梵天みたいな花もあるし。
エフ・エム
2013/05/30 23:03
時給計算の生田緑地HD写真さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/05/30 23:04
宮城野さん、コメントありがとうございました。
たいへんですね。どうぞお大事にして下さい。
白いユウゲショウはこの場所に数年前からあるので、毎年見に行きます。3年ほど前にここから成熟した種子を採取して鉢に蒔いたところ、翌年白い花が咲いたので、白色は遺伝形質であることは明らかです。交雑実験はやっていませんが。
ミヤコグサの仲間では、近頃はセイヨウミヤコグサが多いようです。
エフ・エム
2013/05/30 23:30
こんばんは!
よく目にするのに 名前を知らない、知ろうとしなかった花地のことを これまでにもたくさん教えていただきましたが、今回もそうですね。
ユウゲショウは知っていましたが、ミヤコグサの名前を初めて知りました。そのことに自分でも驚いています。
トボシガラやヒゴクサ、マスクサなどは 今まで名無しさんでした。周囲の人たちの口からも名前が出たことはなかったですね。
名前も知らずに触ったり眺めたりしてきたのですね。
方言でも通り名でもあったらよかったのに・・・と、今になって思いました。
生駒の風
2013/05/31 00:17
Tatehikoさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
イネ科植物はその雰囲気を伝えるような写真を撮るのがなかなか難しいですね。ものによりますけれど。
被写体としてはたくさんありますから、これからもいろいろ工夫してみようと思っています。
エフ・エム
2013/05/31 08:15
yasuhikoさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/05/31 08:16
hideさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/05/31 08:17
YAKUMAさん、コメントありがとうございました。
イネ科はやはり手こずるものが多いですね。私は少し採取して家で調べるのですが、イチゴツナギ属などはお手上げのことが多いです。
ミヤコグサの仲間にも帰化種が増えてきましたので、混乱しています。
エフ・エム
2013/05/31 08:23
とんとんさん、コメントありがとうございました。
トボシガラは少し日陰になるような場所が好きなように思います。叢生し、よく群生しています。
スゲの仲間も大抵地味ですが、花のかたちがそれぞれ違っていて、ユーモラスなものもあり、好きな植物です。
クサイチゴの実はいかにもおいしそうですが、口の中に残る青臭さが気になります。モミジイチゴの方がおいしいと思います。
エフ・エム
2013/05/31 08:33
ツユヒメさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
葉などについている昆虫から草や木の種類や共通的な特徴を知るのもおもしろいですね。食草や食樹から虫の種類を知ることもときどき経験しています。
ヘビイチゴの実はこちらでもよく見かけます。ぜんぜんおいしくないですね。
エフ・エム
2013/05/31 08:47
テンテンとピーターの母さん、コメントありがとうございました。お久しぶりです。
以前からイネ科がお好きだったですね。風のすがたをもっともよく感じさせてくれるのは、やはりイネ科です。地味ですが捨て難い味がありますね。
エフ・エム
2013/05/31 08:56
給料計算の神代植物公園HD写真さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/05/31 08:58
生駒の風さん、コメントありがとうございました。
ミヤコグサは京都にたくさん生えていたのでミヤコグサとよぶと聞いたことがありますが、雅びな感じのいい名前ですね。別に京都に限らず、どこにでもあるのですが。
以前はミヤコグサだけ憶えていれば、よかったのですが、類似の帰化種が増えてきて、ややこしくなりました。
マスクサやヒゴクサはよく見かけますが、以前たくさん生えていたカサスゲ(菅笠の材料)はこのあたりにほとんど見られなくなってしまいました。ちょっと寂しいです。
エフ・エム
2013/05/31 09:12
庭ではイネ科の野草は蔓延ってほしくないものという思いしかなく、名前を極めようと思ったこともありませんでした。
この頃ではイネ科に注目される方は尊敬したくなります。
「トボシガラ」の名も初めて知りましたが「乏し殻」のほうが判り易いですね。
うちにもありそうですが、他のウシノケグサ属と鑑別するのはむつかしそうで、コメントもためらわれました。
ニガナの花、美しく撮れていますね。
ユウゲショウの白花にも出会ってみたいです。
夕菅
2013/05/31 13:42
夕菅さん、コメントありがとうございました。
確かに庭に入り込むイネ科雑草は困りものですね。とくにメヒシバ。茎を匍匐させ、節から根を出して広がります。あとはスズメノカタビラでしょうか。
トボシガラは野原にはびこる強靭なオニウシノケグサとは対照的なすがたで同じ属と思えないですね。
ニガナは露出を短くして撮ったら、ぴかっと光った感じに写りました。
エフ・エム
2013/06/01 08:17
かなたさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/01 08:19
ほたるさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/01 08:21
ふだん良く見る草ですよね。
トボシガラと言うのですね。
名前をインプットしましたのでこれからはトボシガラと呼んであげようとおもいます。
シロバナユウゲショウはやはり少ないのでしょうね。
私も観たことがありません。
いつか見ることが出来るかしら?
歩くときは下を見ながら歩きましょう(^_-)-☆
あっこちゃん
2013/06/04 21:42
I子さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/05 19:12
小梨さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/05 19:13
えのもと@秋田さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/05 19:16
あっこちゃん、コメントありがとうございました。
トボシガラももうそろそろ種子が熟している頃と思います。1本1本の茎につく種子は少ないですが、叢生していることと群生していることで、相当たくさんの種子が生産されたことでしょう。見かけと違って、たくましい植物です。
白花のユウゲショウは別の場所でも見つけたいのですが、まだ1箇所だけです。
エフ・エム
2013/06/05 19:25
ジュンチーさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/05 19:27
翠弘舎さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/05 19:28
winning-fieldさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/11 14:58
ケロ太さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2013/06/22 14:26

コメントする help

ニックネーム
本 文
地味な植物トボシガラ  道草の時間/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる