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zoom RSS ホタルブクロのこと

<<   作成日時 : 2015/06/03 20:06   >>

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今、ホタルブクロ (Campanula punctata Lam. var. punctata) の花が庭や花壇に多く見られます。以前はこんなにどこでも栽培される花ではなかったように記憶しています。多分山野草の愛好者が花のかたちのふくよかなうつくしさに目をつけ、園芸家が庭や花壇での栽培にふさわしい植物に育成したものと推測しています。今は、もとの素朴なホタルブクロが改良され、いろいろな派手な花の咲く品種が販売されているようです。

ホタルブクロを写生した古い絵を以前見たことを思いだしました。たしか、東京国立博物館で2008年に開催された「陽明文庫創立70周年記念特別展『宮廷のみやび 近衛家1000年の名宝』」でした。そのとき買った図録を開いてみました。近衛家熈(このえいえひろ)のホタルブクロの絵のコピーが見つかりました。赤花のものと白花のものとを1枚に正確に画いています。花は現在普通に見られるものよりやせた感じですが、明らかにホタルブクロです。ただし題名は「釣金草」。

近衛家熈(1667〜1736)は江戸中期の公家で、近衛家第21代当主。関白、摂政を歴任して太政大臣になりました。文学に造詣が深く、能書家でもあります。家熈の画いたホタルブクロは山野のものでしょうか。それともこの頃すでに栽培されていたのでしょうか。

ホタルブクロが釣金草とありましたので、広辞苑で調べてみました。
「キキョウ科の多年草。原野・路傍などに自生し、高さ30〜50センチメートル。夏。茎頂に淡紫色の大きな鐘形花を数個下垂、そのさまが提灯(火足る)に似る。(中略)。花筒に蛍を入れるというのは俗説。」

さらに、ツリガネソウを調べますと、漢字で「釣鐘草」とあり、「鐘状の花をつける草本の通称、ホタルブクロ・クサボタン・ナルコユリ・ツリガネニンジンなど。俳諧では特にホタルブクロをいう。」 「釣鐘」と「釣金」とは厳密には違う意味があるようですが、家熈のいう「釣金草」も「釣鐘草」と同じ意味だと思います。

話が交錯しますが、私は、ホタルブクロは、子どもが蛍を花筒に入れて楽しむことから付いた名称だと思っていました。また事実、週刊朝日百科「世界の植物」には、「こどもたちがホタルをとって入れるのに格好の袋だということで、ホタルブクロ(蛍袋)の名がつけられた」とあります。「ホタルを入れる袋」なのか、広辞苑のいう「提灯」なのか、名の由来が分からなくなってしまいました。

画像

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庭のホタルブクロ



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下を向いて咲くので、中を撮るのが難しい
というより、苦しい

雌しべは見えますが、雄しべは見えない
雄しべは花筒の奥に5つあります



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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
形がユニークで趣きのある花ですね
昔は野草だったのが、園芸用として広まってきたのも判る気がします
1枚目の写真のように、薄暗い所で見るのが余計にホタルが入った袋のようで、雰囲気が出ますね
T&M
2015/06/05 11:46
ホタルブクロは大好きな花、私の庭でも毎年咲いてくれます。
この花の雌しべや雄しべについては2010年にブログに記しました。
近衛家熈が描いたホタルブクロはやせた感じですか。
今園芸店で買えるのは園芸品種なのかもしれませんね。
子供の頃ホタルを採って蚊帳の中へ放ったことがあります。
今やホタルはなかなか見られませんが、ホタルブクロの花の中へ入れたらどんなに美しいだろうと想像するだけでも楽しいですね。
でも検索すると本当にホタルブクロの花筒の中で光るホタルの画像を見ることができました。
夕菅
2015/06/05 12:54
bt9さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2015/06/06 08:22
青木院長さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2015/06/06 08:23
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
もともと道ばたにも野生していた植物ですが、園芸植物化後再び野生化しているものが多いようです。
ホタルの方が追いつきませんね。
エフ・エム
2015/06/06 08:29
夕菅さん、コメントありがとうございました。
2010年の貴ブログのホタルブクロに関する2つの記事を拝見しました。やはり花を開いてみると構造がよく分かりますね。下からカメラの除くのは、ファインダーを直角に立てても難しかったです。
アリが中に入るとはおもしろいですね。隠れた花粉の運び屋でしょうか。わが家はゴーヤの花が咲き始めましたが、マルハナバチはいまのところホタルブクロの方に興味があるみたいです。
そういえばホタルは何十年も見ていません。見たくても見に行く気力がないです。ゲンジボタルより、子どもの頃、小川べりに顔にぶつかるほど飛んでいたヘイケボタルがなつかしいいです。
エフ・エム
2015/06/06 08:58
ホタルブクロは好きな花です。野生のものを毎年のように見かけますが、実際にホタルブクロとヤマホタルブクロの区別がつきません。がくのつくりの違いとは分かっているのですが、実際に実物を見るとどっちなのか。両方とも並んで咲いてくれたら分かりやすいだろうと思います。
宮城野
2015/06/14 05:17
宮城野さん、コメントありがとうございましいた。
野生のホタルブクロが毎年見られることは素敵ですね。こちらは、栽培されたものしか見られません。もし野生のものに出あったら、ホタルブクロヤマホタルブクロかきちんと調べてみたいものです。
エフ・エム
2015/06/15 16:44

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