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zoom RSS サルスベリのこと

<<   作成日時 : 2015/08/17 09:01   >>

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サルスベリは漢名では百日紅(ヒャクジツコウ)と言い、百日紅をサルスベリと宛てて読むこともあります。その名の通り、花期が長く、真夏から秋まで咲いていますが、季語は夏、炎天下に咲く花という印象が強くあります。

  炎天の地上の花や百日紅  高浜虚子

サルスベリは、ミソハギ科の木本。花は円錐花序に咲き、がくは6裂、ほぼ円形の6つの花弁はちじれています。

学名は Lagerstroemia indica L. ですが、GRIN データベースには、中国、台湾、インドシナに自然分布とされています。日本には、江戸時代の初期に入ったとされ、庭に栽培されたのが最初と云われているようです(週刊朝日百科「世界の植物」)。幹がつるつるなので、サルスベリとは、洒落好きの江戸人の命名なのでしょう。動物園のサル山に植えてみたら、おもしろいかもしれません。

サルスベリには、別名または地方名で、クスグリノキ、コソグリノキとよばれることがあるそうです。つるつるした木肌をなでさすると、いかにもくすぐったげに身ぶるいし、こずえの葉や花が笑うかのように動くからだと云われているそうです(週刊朝日百科「世界の植物」)。

日本植物生理学会のホームページの「みんなのひろば」のサイトの中に、「植物Q&A」というコーナーがあって、なかなかおもしろい記事が載っています。「こちょこちょの木」と題した「痒み研究」さんからの質問に「百日紅(サルスベリ、こちょこちょの木)はくすぐると上の枝がゆれるとのことですが、そのメカニズムについては、解明されているでしょうか? 教えて下さい。(以下略)」。回答は、「まず、こちょこちょの木をくすぐると上の枝がゆれるという、なかなかユーモラスな話ですが、そんなことは起こらないと思います。私も試してみますが、是非、痒み研究さんも試してみて下さい。(以下略)」。

幹をなでたとき、偶然に風が吹けば、梢がゆれますよね。そういうことではないかな。

サルスベリの幹はなぜつるつるなのか? 普通ですと木は幹をコルク形成層の細胞分裂によって、外樹皮をつくり、外樹皮はやがて死んで、そのまま木の表面に付着し、幹を保護するのですが、サルスベリやナツツバキなど、いくつかの樹種では、外樹皮の発達がわるく、また、できた外樹皮ははがれやすいと考えられます。そのため、生きている組織である内樹皮が露出しやすく、幹の表面はつるつるになります。それがこれらの木の生存に何か有利なことがあるのかは不明です。サルが登れないから?

追記: 宇治のヒカルゲンジさんから、2010.5.25付け朝日新聞掲載の「宇治平等院の池の940年ごろの土からサルスベリの花粉が見つかった」という記事をコメント欄に紹介いただきました。コメント欄を合わせてご参照下さい。


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守谷駅前のサルスベリ



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サルスベリの幹

外樹皮は薄く、はげ落ちやすい
画面をクリックして、拡大してみて下さい



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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
残暑お見舞い申し上げます。わたしは樹木の花はほとんど知らないので、サルスベリといっても花が思い浮かびませんでした。エフ・エムさんの花の写真を見て「ああ、これか」と思いました。いつも勉強になります。ありがとうございました。
宮城野
2015/08/17 15:01
宮城野さん、コメントありがとうございました。
こちらでは、街路樹によく使われています。紅色のほか、白やピンクもあり、目を楽しませてくれます。あまり大きくならないし、狭い街路には適切な街路樹ですね。
エフ・エム
2015/08/18 08:57
家の庭の白色の百日紅も今が満開です。サルスベリの渡来時期について2010.5.25朝日新聞に「宇治平等院の池の940年ごろの土からサルスベリの花粉が見つかた。」という記事が載っていました。このブログを見ていて思い出したので初めてコメントさせてもらいました。
この記事のその後についてはフォローしていませんので真偽のほどは?です。
宇治のヒカルゲンジ
2015/08/18 18:34
宇治のヒカルゲンジさん、はじめまして。
この記事については、まったく知りませんでした。「サルスベリ」「平等院」で検索してみたところ、同日付けのいくつかの新聞でもこのトピックをとりあげていることが分かりました。平安貴族もわれわれと同じように、サルスベリの花を鑑賞したかも知れない。
貴重なコメントで、ロマンを感じました。ありがとうございました。
本文の最後に追記させていただきます。
エフ・エム
2015/08/19 08:31
サルスベリは夏の庭を彩ってくれるありがたい花です。
今も、古い高木と優しい色の矮性種が花の少ない庭の主役を担っています。
高木のサルスベリは2月に部分的に本当につるつるになっていて写真を撮りました。
夏はどうなっているのかと見に行くと、外樹皮は再生したものの、密着せず浮き上がっていて隙間から下のつるつるの木肌が見えていました。
樹皮の四季を観察すると面白そうですね。
夕菅
2015/08/19 14:30
夕菅さん、コメントありがとうございました。
守谷は街路樹として、サルスベリがよく使われていますで、この季節、ドライブでそれらの花を楽しんだものです。運転を止めてしまった今は、バスの車窓から眺めることが多くなりました。ほんとにきれいな夏の花ですね。
キョウチクトウの並木もなつかしいですが、あまり近頃はみられません。有毒の木だからということでしょうか。
エフ・エム
2015/08/20 08:29
百日紅、なるほど日本では今が花期で夏の花なんですね
ここではオオバナサルスベリ(ここの呼び名はバナバ)がポピュラーです
色ははピンクですが、写真の赤い百日紅と同様、豪華で見応えがあります
猿滑とはよく言ったものだと可笑しくなります
T&M
2015/08/21 20:28
オオバナサルスベリは以前ご紹介下さいましたね。サルスベリより花が一段と大きく、ピンクの花がすばらしい。お宅のお庭にもあるとか。やはり百日位咲いているのでしょうか。
サルスベリって絶対忘れない名ですね、本当かどうか知りませんが、外国人にこの花なんだと聞かれて、とっさにモンキースリップと答えた人がいるとか。
エフ・エム
2015/08/22 11:15

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