道草の時間

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zoom RSS ムクゲの花

<<   作成日時 : 2015/08/31 09:07   >>

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リンネがどうして間違えたか、ムクゲに Hibiscus syriacus L. (シリアのハイビスカス)と命名しましたが、ムクゲは中国が原産のハイビスカス(フヨウ科)の仲間。中国から朝鮮半島を経て、日本にもたらされたそうです。

以前、朝日新聞に連載された湯浅浩史氏の「花おりおり」によれば、漢名は木槿花(もくきんか)と云い。栽培は中国でで始まり、前九〜六世紀の「詩経」では、「舜(しゅん)」の名で載り、花を女性の顔に例えた。韓国では国花として、無窮花(ムグンファ=永久の花)とよび愛されるとあります。また氏は、日本には平安時代に渡来、「和名類聚抄」に木波知春(きはちす)と載る、と述べています。「木波知春」は「木蓮(きはちす)」の意味。

わが国では中国や韓国ほど、もてはやされることはないようにおもいますが、花の比較的少ない晩夏から初秋を飾る花として、充分に美しく、よく目立ちます。

以前から、ムクゲの花を見ると脳裏に浮ぶ芭蕉の句があります。

  道のべの木槿(むくげ)は馬にくはれけり

「道ばたのムクゲの花は馬に食べられてしまった」 意味は容易にに分かるけれど、なんだか腑に落ちない句。「だから何だっていうの?」。それでも何かいつも気になる句でした。

最近知ったことですが、「甲子吟行(=野ざらし紀行」の中で、この句には「馬上吟」という表題がついています。つまり、自分が乗っていた馬がいきなり木槿の花をぱくりと食べてしまったのでしょう。山本健吉著「芭蕉」(新潮文庫)にもそのような筋に沿った解説がされております。「馬上吟」の表題がある故に、僅か17文字の中に、その瞬間に凝縮された芭蕉の驚きが伝わってきます。馬上の芭蕉の目の前からいきなり消えてしまった木槿の花は、多分写真のような白花ではないでしょうか。

この句には、別のいろいろな解釈があるとは思いますが。

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散歩道のムクゲ



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ムクゲは花の少ない暑い時期に咲き続けるありがたい花ですね。
道のべの木槿(むくげ)は馬にくはれけり
芭蕉にこんな句があるとは知りませんでしたが、解説を拝読して笑ってしまいました。
古池や.......の句はあまりにも有名ですが、芭蕉はどれくらい動物を詠んでいるのかと思いネット検索してみました。
982句中、動物199句、植物356句だそうです。
鶯や 柳のうしろ 藪のまへ 
これは同感!実に素直で鶯をよく観察した句だと思いました。
夕菅
2015/09/03 00:07
夕菅さん、コメントありがとうございました。
日本の国花サクラのように、満開に咲き誇って、あっというまに散ってしまう花もいいですが、ながく美しい花を次々咲かせる韓国の国花ムクゲもまたいいところがありますね。これもお国柄の違いでしょうか。
芭蕉の動植物を季語として使っている句はこんなにあるのですか。自然を愛好する芭蕉らしいですね。鶯の句は知りませんでした。このころの鶯はおおらかだったのでしょうか。いまは、藪の中にこもりきりで、姿は滅多に見せません。
エフ・エム
2015/09/03 08:36
こんにちは。ムクゲが渡来したのは平安時代とは古いですね。長い間、私たち日本人の身の回りに咲き続けてきた花だと思うと、感慨深いものがあります。
ヘイトスピーチなど心痛む報道を目にしますが、韓国の花であるムクゲに親しみを持てるように、隣国どおし、よい関係を保っていけると良いなと思います。
宮城野
2015/09/03 17:43
宮城野さん、コメントありがとうございました。
桜や梅、菊に目を奪われがちなわれわれですけど、優しげで、癒しも感じるムクゲももう一段、評価する価値があると思います。日中韓の共有する花として、友好のシンボルにしたいものです。
エフ・エム
2015/09/04 10:31
ムクゲ、名前は聞き覚えがありましたが、花の写真を見たのは初めて
なんと、ここでよく見かけるハイビスカスそっくり
リンネが間違えたのもなるほど・・・
でもよく見るとハイビスカスと違い、やっぱりどことなく東洋的な雰囲気の花ですね
T&M
2015/09/04 23:17
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
ムクゲも属名はHibiscusですから、花が似ていても当然とおもいますが、雰囲気はかなり違いますね。遠い昔、同じ祖先が分かれて南と北に分かれたのでしょう。ムクゲはその過程で、耐寒性を獲得したと思います。確かにムクゲは東洋的な達観した雰囲気。ハイビスカスはフラガールにふさわしい。どちらも好きです。
エフ・エム
2015/09/05 16:26

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