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zoom RSS 「キュー王立植物園所蔵イングリッシュ・ガーデン 英国に集う花々」展訪問

<<   作成日時 : 2016/02/24 12:46   >>

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長いタイトルの展覧会ですが、内容は主として王立植物園所蔵のボタニカルアートを展示しています。その他、風景画、装飾、陶芸なども幾つか観られます。会場はパナソニック汐留ミュージアムです(会期は1月16日〜3月21日)。

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キュー王立植物園 (The Royal Botanic Gardens, Kew)は通称キューガーデンという名で親しまれています。キューガーデンズの歴史について、図録の記事から引用すると、最初はイギリス王室の離宮のひとつであるキュー・パレスの周囲に、1759年にオーガスタ皇太子妃によって開かれた庭園で、その後王室によって発展され、1841年に国立の機関として一般公開され、今日に至るまで世界最大の植物研究の中心となって、世界遺産に登録されているということです。

私も若かりし頃(40数年前)、キューガーデンズを訪れたことがあり、それについては、拙ブログ記事「英国の植物園における日本の絶滅危惧植物種の保存」の中で述べています。その時に撮ったキューパレスの写真も載せています。

しかし、ボタニカルアートを中心とする植物館所蔵の膨大な数の美術品の一部も見たことはありませんでしたので、今回の展覧会を楽しみにしていました。そして先日汐留まで行ってきました。

図録によれば、ボタニカルアートは純粋芸術ではなく、科学的に正確で植物を忠実に再現しているものでなくてはならず、魅力的な絵であっても植物の実際の姿を正確に伝えていない作品はキューのコレクションに適しないとしています。でもその制約の中でも、自然が植物に与えた美を画家の感性と優れた技術により忠実に画面にその姿を表現することにより、人々に感銘を与える作品が多く見られます。それぞれは個性的であり、また感情を伝える意図も感じられ、それらは時代とともに推移してゆくことも感じられました。

キュー王立植物園のボタニカルアートのごく一部ですが、キューのホームページで鑑賞することができます。その中には、次の4点が今回の展覧会で見ることができます。画面をクリックすると、拡大されます。
“Tulip”Georg Dionysius Ehret画“Tulips”Simon Vereist画“Polyanthus and Primroses" Maria Sibyla Merian画“Cameria japonica var.”John Curtis画

これらのアートは、キューに集められ、代々保存されている生きた植物や、植物標本とともに、人々を啓蒙し、その中から優れた植物学者が現れ、植物研究に多大の寄与したことはもちろんですが、装飾美術や工芸への影響も見逃せません。この展覧会では、ウィリアム・モリスやジョン・ヘンリーダールの装飾作品やウェッジウッド社の植物が染め付けられた端麗な陶器、また、ウォルウター・クレインやケイト・グリーナウェイによる絵本も展示されています。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
興味深い企画ですね。
ボタニカルアートというと個性を捨てて描かなければならないと思っていましたが、Kewのホームページにはかなり個性的な絵もあり、岩崎灌園の本草図譜も入っているようなので驚きました。
夕菅
2016/02/25 21:26
夕菅さん、コメントありがとうございました。
美しい花は自然の造形であり、ボタニカルアートは自然とアーチストとのコラボなんでしょうね。優れたボタニカルアートには、その植物の生命が伝わって来る感じがします。
岩崎灌園もキューのコレクションにあるとは、私も知りませんでした。
エフ・エム
2016/02/25 22:01
ボタニカルアートは淡い色合いと繊細さが好みです。
写真も正にそのように撮りたいというお手本の様です。
クリックしてみましたが、もっといろいろな作品を見てみたい気持ちになりますね。
「植物画の描き方」という古い本を持っていますが、なかなか始められません。
写真の方が簡単ですね〜〜。
とんとん
2016/02/27 19:24
トントンさん、コメントありがとうございました。
写真がなかった時代には、今よりもっと植物画が必要だったでしょうね。
植物分類学では、腊葉標本を作ることは最も大切な技術ですが、色が残らないので、植物画は必須のものだったでしょう。
今の植物画は目に美しいものが多いですが、古典的な作品は作者の心が一層強く感じられました。
エフ・エム
2016/02/27 21:11
王立植物園、実際の所有植物の種類の多さだけでなく、ボタニカルアートなども所蔵が膨大なんですね、初めて知りました
英国の植物に対する歴史の深さに感心します
ボタニカルアート、写真がない時代、正確な図録を作るのに欠かせないものだったのでしょうねでも、正確だけでなく画家の個性も出て、一種の絵画芸術としても価値があると思います
江戸時代の日本の図録(岩崎灌園)もあるのには驚きで、日本の植物学の歴史・観察力を改めて感じました
T&M
2016/03/02 09:42
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
世界中でもイギリス人と日本人は植物好きのトップクラスでしょうね。植物への接しかた幾分違うようですけれど。日本人は審美的に植物を見、イギリス人はやはり科学的。キューはさすがに植物園でもあるけれど、植物学のメッカだと感じています。
エフ・エム
2016/03/02 14:29

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