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zoom RSS テリハノイバラが咲いた

<<   作成日時 : 2016/06/21 21:37   >>

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ノイバラ (Rosa multiflora Thunb.) の花からほぼ1か月遅れで、テリハノイバラ(Rosa wichuraiana Crèp.) の花が咲いています。ノイバラより花数は少ないですが、花自体が多少大きく、つやつやした葉に白い花がよく目立ちます。ノイバラとの大きな違いは、茎が地面を長く這うことで、ノイバラが藪となって空間を占めるのと対照的です。またノイバラの葉の裏には軟毛が多く、テリハノイバラの葉は無毛です。

5月23日の記事に示したようにノイバラでは托葉が深く裂け、他のノイバラの仲間と区別できます。一方、テリハノイバラの托葉は幅広いのが特徴です。

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テリハノイバラ



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テリハノイバラの托葉



ところで、テリハノイバラとノイバラのそれぞれの托葉を実体顕微鏡で覗いてみました。托葉には腺がありますが、そのつき方が両種で異なっていました。こんな違いがあるとは思っていませんでした。托葉上の腺はなんのためにあるのか不明です。ご存じの方は教えてください。

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托葉の実体顕微鏡像

上:テリハノイバラ 下:ノイバラ

画像をクリックしてみて下さい



園芸の方面では、ノイバラは花が多いことから、多花性のバラの遺伝資源として使われ、その遺伝子はポリアンサ系のバラを経由して、フロリバンダ系のバラに導入されています。一方、テリハノイバラは地を長く這う性質によって、ランブラーズ系のつるバラを育成するための遺伝資源として使われました (R. Phillips & M. Rix “Roses” MacMillan London より)。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
テリハノイバラ、花は野性味があって素朴
なるほど葉っぱがつるつるで照葉
こういう名前の付け方は親切でいいですね
違いはそれだけでは無く、托葉にもある・・・細かな観察
に感心
T&M
2016/06/22 12:55
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
ノイバラはとても好きな花ですが、早く終わってしまうので、タイミングを合わせて見に行きます。そして、ノイバラが終わると、次はテリハと期待します。ちょっと雰囲気が違うのですが。
托葉は不思議な存在です。なんの役に立つのか。若い葉を保護するためと聞きましたが、そうかな。
エフ・エム
2016/06/22 13:29
ノイバラやテリハノイバラの花はさりげく咲くのがいいですね。
托葉まで観察したことはありませんが、ここの形が鑑別ポイントなのですね。
意味ありげな腺の役割は何でしょう?
私もルリハコベの花冠やホトトギスの花柱の腺毛状突起のなぞを考えたことがありますがわかりませんでした。
夕菅
2016/06/22 18:20
夕菅さん、コメントありがとうございました。
確かに、ノイバラやテリハノイバラは、野生種としてのありのままのすがたがいいですね。園芸品種は植物本来の性質を失っているものが多く、いわば芸術品のようなもの。それはそれなりに好きですが。
腺など覗いていると、変なオタクになりそうです。
エフ・エム
2016/06/22 23:33

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