ユリオプスデージーの白っぽい葉について

ユリオプスデージー (Euryopus pectinatus (L.) Cass.) は、南アフリカ原産のキク科植物で、日本ではよく栽培されている園芸植物です。初冬から初夏にかけて花を次々と咲かせます。花の少ない冬には、まことに重宝な庭の花です。黄色い花に加えて、白っぽい緑の葉もとてもきれいです。

葉や茎が白っぽいのは葉や茎の表面に白い毛(trichome 毛状突起 )が密に生えているからです。庭にユリオプスデージーがありますので、葉の表面を実体顕微鏡で覗いてみました。葉の表も裏も白い毛がたくさん生えています。このような毛状突起は表皮細胞に由来するものです。この毛はこの植物の生活に何らかの役割をもっているものと思いますが、私には分かりません。

メキシコ原産のシソ科植物、サルビア レウカンサ(Salvia leucantha Cav. アメジストセージ、メキシカンセージ)も、白っぽい葉や茎をもっています。庭の片隅にありますが、今は花が咲いていません。秋に花を咲かせた茎は枯れてしまい、今、新しい茎が出ています(写真)。しかしこの茎は寒さに弱く、まもなく枯れてしまいます。そして春にはもう一度新しい茎が出て、夏の終わりから秋にかけて紫の花を咲かせます。

この植物の葉も、表面を実体顕微鏡で調べてみました。毛は表側にはまばらですが、裏側にはびっしり生えています。茎の表面も同様に白い毛で覆われています。この毛も何の役に立っているのか分かりません。こんなに毛に覆われていても、寒波が来るとたちまちしおれて、枯れてしまいますので、防寒には役に立っていないようです。

以上、葉の表面の白い毛みたいな、もやもやした要領の得ない話になってしまいました。

画像

画像

ユリオプスデージーの花と葉



画像

画像

ユリオプスデージーの葉の表面
上:表側 下:裏側



画像

現在のサルビア レウカンサ
寒さでしおれかかっています



画像

画像

サルビア レウカンサの葉の表面
上:表側 下:裏側




にほんブログ村 花ブログへにほんブログ村 花ブログ 季節の花へ


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス ナイス

この記事へのコメント

YAKUMA
2009年12月22日 23:08
こんばんは
ユリオプスデージーは、ずいぶん細かい毛に覆われているんですね。
そういえば、ヨモギやハハコグサも毛に覆われていますね。
何の役目があるのか、そう考えると不思議です・・・
2009年12月23日 08:26
YAKUMAさん、コメントありがとうございました。
白い葉の植物の葉は、実体顕で見ると大体みな似たような白い毛で覆われています。でもそれぞれ役割が違うのでしょうか。腺毛などについてはよく研究されているようですが、この手の毛については文献が見つかりません。たぶんどこかで研究はなされていると思うのですが。
池田姫
2009年12月23日 17:41
この花、見たことあるような気がします。
葉っぱはそうなのですか?春菊のようにも見えます^^
こういうのでイソギクも裏に毛がびっしり。
表からも縁が白くなってわかりますね。
顕微鏡で見たものを写真に?すごいですね。
毛が連なっているように見えます。
2009年12月23日 20:08
池田姫さん、コメントありがとうございました。
葉っぱもユリオプスデージーです。ごわごわして、食べられそうもありません。
イソギクの葉も毛深いのですか。いつか調べてみます。
ちょっと、毛にはまりそうです。
2009年12月23日 21:44
炊飯器さん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
白い葉
2009年12月23日 23:01
ユリオプスデージー、花の時期が長くて丈夫で虫もつかず、ミラクルな植物ですね。サルビアレウカンサ、今出ている芽は枯れてしまうのでしたか、気がつきませんでした。
葉を白っぽくするほどの毛がある理由、色々あるのでしょうね。わかるものがあったらまた教えてください。
風さん
2009年12月24日 01:12
ご無沙汰してしまいました。

ユリオプスデージー、毛深いですねー(笑)
メキシカンセージはさらに毛むくじゃら!
防寒かと思ったら違うのですね。
水をはじくのでしょうか?

我が家のユリオプスデージーは、寒さでしょうか、萎んできました。
2009年12月24日 08:25
白い葉さん、はじめまして。コメントありがとうございました。
なるほど、ユリオプスデージーには虫がつきませんね。なにか特別な防虫の仕組みをもっているのでしょうか。おもしろいことです。
白い毛の役割、植物によって違うかも知れませんね。いろいろ調べてみたいです。
2009年12月24日 08:33
風さん、コメントありがとうございました。
ユリオプスデージーもメキシカンセージも白い毛だからきれいなんですね。まだ調べていないのですが、シロタエギクはどうなっているのか、来年の課題です。
このところ、朝は霜柱ができ、ユリオプスもメキシカンもしおれています。
みーたん
2009年12月24日 16:21
ユリオブスデージーの白い毛について、考えたこともありませんでした。他にも、ありそうですが、やはり何か役割があるのでしょうか?顕微鏡で見ると、毛がすごいですね。調べたら、また教えてくださいね。ポチ!
2009年12月24日 17:18
Merry Christmas!
いつも気持玉ありがとうございます。
素敵なクリスマスをお過ごしください
2009年12月24日 19:04
みーたんさん、コメントありがとうございました。
植物の花はおもしろいですが、葉もまた楽しめるものが多いです。
葉に生える毛には、香成分や油などを含んでいるものがありますが、そうでないものも、何かの役割があるのでしょうね。ちょっと調べてみたところ、害虫が付きにくいため、というものがありました。ユリオプスデージーに当てはまるかどうかわかりませんが。
2009年12月24日 19:10
dragon pearlさん、ありがとうございます。
貴ブログをいつも楽しく拝見させていただいております。
dragon pearlさんも素敵なクリスマスをお過ごし下さいますように。
2009年12月25日 23:56
花は見たことがありますが、名前までは、知りませんでした
白っぽい葉も、それ自体の色だと思ってました
なるほど、ナルホド
2009年12月26日 00:19
防寒の役にたたない白い毛・・・
虫達の活動も治まっているし、光の為でも無いようです 自然は意味の無い事はやらない・・と考えると  なぜか理由が、とっても知りたくなりますね
もしかしたら故郷の南アフリカに答えがあるのでしょうか。
2009年12月26日 09:01
Tatehikoさん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
2009年12月26日 09:07
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
白っぽい葉の植物はけっこう多いですね。白っぽく見えるのは、多くは白い毛が生えているせいだと思います。別の植物を観察したらまたブログに載せたいと思います。
2009年12月26日 09:15
yajiroさん、コメントありがとうございました。
原産地がどういう環境なのか知りたいですね。必要があって得た遺伝形質は環境が変わってもおいそれと変えるわけにはいきませんでしょうね。
ヨモギの毛なんかは、防虫に役立っているのでしょうか。あんまり食われた葉ほ見ないような気がします。来年の観察課題かな。
2009年12月29日 12:12
葉っぱをこんなにしげしげ見たことはありませんでした。う~ん、また、驚きの虫と好奇心が騒いでいます。
2009年12月29日 20:40
さとみさん、コメントありがとうございました。
葉の色は花の色ほど派手ではないけれど、以外に多様なんですね。毛もまたいろいろあって、葉の外観の多様性に寄与していると思います。

この記事へのトラックバック