ユリ 「カサブランカ」 の互生葉序の変異

一昨年、カサブランカの球根2個を一つの鉢に植えました。そして昨年の夏見事な花を咲かせました。そのことについては、昨年7月10日に 「カサブランカ雑感」という記事を載せました。

今年は、昨年から残っていた球根から、昨年と同様の太い茎が2本立ち上がりました。それに加えて、8本の細い茎が斜めに生えてきました。そして、成長するにつれて、ほとんど横向きになりました。

2本の太い茎には昨年と同様、それぞれ8つずつの豪奢な花が付きました。一方、細い茎の方は、8本のうち2本の先端に1つづつ花がつき、花の大きさもかたちも太い茎についた花と同様でした。

太い茎の葉も、細い茎の葉も、同じかたちでしたが、葉のつき方に違いがありました。葉序は太い茎も細い茎も互生ですが、太い茎の葉序では、葉はらせん状に並び、細い茎の葉は二列互生の葉序になっていました。細い茎は横向きに成長したため、光合成を効率よく行うべく、葉の上面に十分な光が当たるように、本来はらせん花序であるべきものを、茎の成長点(茎の先端の分裂組織)が、茎が横向きであることを感知して、二列互生に変えたものと推測されます。

このような現象は、よく起こることなのかもしれませんが、私自身はカサブランカの二つの型の葉序を見たことによって、初めて知りましたので、ここに記した次第です。

:葉序には基本的に互生、対生、輪生の三型があり、遺伝的に決められた性質です。上記の例は、互生花序の中の変異で、遺伝的なものでなく、後天的なものと考えられます。

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太い茎に咲いた花



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太い茎の葉序(らせん状)



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細い茎に咲いた花



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細い茎の葉序(二列互生)



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この記事へのコメント

2016年07月28日 11:27
コメント頂き嬉しいです
ありがとうございます
カサブランカ綺麗なお花ですね
しっかり観察なさり驚きました
私は綺麗に撮りたい・・・で
お花を見ていましたが拝読して
成程と思いました
サラダ菜のお花も初めてでした
可愛いお花のですね
2016年07月28日 19:56
ジュンさん、コメントありがとうございました。
カサブランカはヤマユリとともに、最高のバラですね。
華麗で、しかも上品。毎年咲かせてみたいものです。
細い茎は最初見たとき、別の植物が混じっているのかと思いました。でもチゴユリが混じるはずがないし、やっぱりカサブランカ。おもしろい観察ができました。
またご訪問いただけたら嬉しいです。
夕菅
2016年07月28日 23:30
昨年よりさらに立派に咲きましたね。
ヤマユリはユリの王様、カサブランカは女王と呼ばれるとか。
葉については先日ノリウツギをアップしたとき、ピラミッドアジサイの葉は対生と思っていたのに部分的に三輪生であるのに気付き慌てました。
検索にて「葉序の進化に関して」を見つけ、「オーキシン」の存在も知りましたが私には難解です。
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=3181
2016年07月29日 10:37
夕菅さん、コメントありがとうございました。
今まで葉序にはあまり関心がなかったのですが、いろいろな植物の葉序について、少し気になってきました。お知らせいただいたサイトの記事も読んでみましたが、研究も随分深化しているのですね。成長点の観察は今ではできませんが、葉序に注目した植物の観察はしてみたいと思っています。
2016年08月02日 15:39
豪華なカサブランカ
自分なら花の見事さで見落としてしまいますが・・・
同じ球根から派生したのに葉序に違いがあるなんて不思議ですね
後天的のようなので、何が原因なのかまたまた不思議
2016年08月03日 08:10
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
葉序を決めるのは、茎の成長点の遺伝子の作用と関係があると考えられますが、葉の上側に日がよく当たるようにするところがすごいと思います。若ければ研究の対象にしたいところです。

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