野原のスミレ2種:ツボスミレとアリアケスミレ

ツボスミレ (Viola verecunda A. Gray)とアリアケスミレ (Viola betonicifolia Smith var. albescens (Nakai) F. Maekawa et Hashimoto) が少し湿った野原にたくさん咲いていました。
ツボスミレの花は小さく、群れて咲く姿は可愛らしく見えます。ツボスミレは、一名ニョイスミレと言います。牧野博士によれば、ツボスミレは本来タチツボスミレのことだそうです。ツボが坪(庭)の意とすれば、確かにタチツボスミレの方がツボスミレという名に相応しいと思います。「牧野富太郎植物記1 (あかね書房)」には、「わたしは、この小さな白い花をつけるスミレをニョイスミレ(如意スミレ)と命名し、混乱をふせぐことにしました」と書かれています。ですから、ニョイスミレとよぶ方がよいのかも知れません。しかし、如意とは、「説法・法会に講師・導師が所持する具」(広辞苑)とあり、如意というものを知らないので、私にはイメージが浮かびません。
アリアケスミレは、葉がスミレとそっくりですが花では区別がつきます。花は白地に紫の条が入っていますが、その濃淡に変異があるので、アリアケというのだそうです(橋本保 朝日百科「世界の植物」)。これもまた、名前から想像しにくい。アリアケスミレは湿った場所に生えますが、スミレはもう少し乾いた場所に見かけます。外観はそっくりでも、生理的な性質はかなり違うのでしょう。

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           ツボスミレ

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           ツボスミレ

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           アリアケスミレ

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           アリアケスミレ

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