テーマ:野草

戌年に因んで:「イヌ」の名のつく植物たち

植物には「イヌ(犬)」の付く名を持つものがたくさんあります。その多くは「役に立たない」という意味に使われています。広辞苑にも、犬の意味の一つとして「ある語に冠して、似て非なるもの、劣るものの意を表す語。また、卑しめ軽んじて、くだらないもの、むだなものの意を表す語。『ー蓼』『ー死』『ー侍』」と書かれています。 しかし「役に立たない」…
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イヌノフグリ・オオイヌノフグリ・フラサバソウ

在来種イヌノフグリ (Veronica polita Fr. subsp. lilacina (T.Yamaz) T.Yamaz.) は以前には見たことのない植物でした。一度は是非見たいと思っていた植物の一つでした。しかし、環境省のレッドリストでは、イヌノフグリは絶滅危惧II類 (VU) にランクされている植物です。出会うのはまず無理と…
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ひっつきむし コメナモミ

キク科の花は美しいものが多いのですが、中には見ばえのしないもの、憎まれものもあります。もっとも好きになれないキク科植物は「ひっつきむし」をつくるもの、センダングサの仲間、オオオナモミおよびメナモミの仲間です。その中でもいやらしいのはメナモミとコメナモミのひっつきむし。粘液を出してベタベタとズボンや靴下にひっつきます。 散歩道のヘリ…
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今年もサクラタデ

昨年散歩道で見つけたサクラタデが今年も同じ場所にちゃんと咲いているか見に行きました。株数は増えているようには見えませんでしたが、花は咲いていることを確認しました。 サクラタデは雌雄異株ですが、ここのはどうやら雌株ばかりのようでした。 アリや小さなハエが花に来ていましたせっかくのサクラタデですから、もう少し見栄…
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久しぶりのクマツヅラ

2008年7月20日の記事に多年草のクマツヅラ (Verbena officinalis L.)について書きました。クマツヅラは水田に沿った道路脇に群れをなして咲いていました。その後、この場所で、クマツヅラを見ることがなくなりました。水田のへりや畦道は植物にとって最も危険な場所。水田管理のためには、雑草を駆除する必要があります。近頃はそ…
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ニワゼキショウとオオニワゼキショウ

近所の草地には最近オオニワゼキショウが増えています。場所によりますが、ニワゼキショウと混成し、ニワゼキショウより個体数の多いところもあります。今後、両種の関係はどうなって行くでしょうか。生存競争になるか、それとも仲良く共存して行くか。 ニワゼキショウ (Sisyrinchium rosulatam E.P.Bicknell) は北…
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カナムグラのこと

季節外れになりましたが、秋に花が咲き、晩秋~初冬に実が熟すカナムグラについて書いてみたいと思います。 カナムグラ (Humulus japonica Sieb. et Zuck.) は、日本列島、台湾、中国に原産するつる性の一年草で、近年はアサ科に分類されています。近縁にカラハナソウ (Humulus lipulus L. var…
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久し振りのサクラタデの花・ミツバアケビの実

私が初めて散歩道でサクラタデに出会ったのは2007年10月のこと。もう8年前になります。そして翌年は、そこにはサクラタデのすがたを見ることができませんでした。そしてそれ以来、サクラタデに出会ったことはありませんでした。 ところが、以前とは別の場所ですが。散歩の途中、湿地の藪にかくれて、サクラタデが咲いているのを見つけました。近所で…
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ヒガンバナとナガサキアゲハ

ヒガンバナはその名と通り、彼岸の最中に満開になるように見えます。夏が猛暑であっても冷夏であっても、きちんと彼岸の時期に花を合わせるのはほんとに不思議です。 ヒガンバナには、よくチョウが訪れます。日本のヒガンバナは普通3倍体で種子は通常できないのですが、美しい花と蜜をつくって、チョウをさそうのは、やはりなんとか種子を作りたいという意…
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アリはノブドウの花が好き?

先日、散歩道でノブドウ (Ampelopsis brevipedunculata Trautv.) の小さな花を見つけました。両性花で花弁は5枚、雄しべは5本、雌しべは1本。花弁は開花後間もなく散ります。 ファインダーを覗くと、アリが何匹も花にしがみついていました。花の終わった枝には、早くも白い実がなっていました。花についたアリが…
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寒風の中での草花の散策

2月中旬、北風の吹く中を少々震えながら、春の常連がもう咲いているか、見に行きました。寒いながらも輝き始めた2月の光を感じてか、気早やに咲き始めた野の花を見ることができました。でも、どの花も寒さで縮こまっていました。 寒風になびく枯れススキ オオイヌノフグリ ホトケノザ タネツケバナ ヒメ…
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ガガイモの花・実・種子

ガガイモ (Metplexis japonica (Thunb.) Makino) は地下茎をもつキョウチクトウ科多年生つる植物で、イモとついていますが、イモはつくらないようです。分布は北海道、本州、四国、九州と朝鮮半島および中国。ガガイモの名の由来ははっきりしませんが、カガミイモという名が転じたという説があるようです(週刊朝日百科「植…
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アシの話

以前、「晩秋の思い出:風に光るヨシの穂」として、ヨシ、すなわちアシのことを少し書きました。 http://michikusanojikan.at.webry.info/200911/article_5.html 今回はより古い名称「アシ」をタイトルにしました。 湿地や沼に普通に見られるアシの学名は Phragmites …
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エノキグサを忘れないで

畑や道ばたにあまりにも普通なエノキグサ。普通種なのにさっぱり目立たない植物なので、まだ一度もブログに登場させたことがありませんでした。ブログネタもほとんど見つからないこの頃、何かないかと探しているうちに、エノキグサが目にとまりました。そうだ、これがあった。 エノキグサ の学名は Acalypha austrarlis L. ですが…
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スズメウリの花

スズメウリの実の写真と記事は、2008年9月29日に載せています。あれからもう6年も経ってしまいましたが、その後もほとんど毎年、秋になるとこのような実を見ます。しかし、これまで花を見かけることはありませんでした。あまり小さな地味な花なので、咲いていても気が付かなかったのです。 そしてやっと今年、9月3日、散歩道の傍らにひっそりと咲…
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ノチドメの花と小さな訪問者

先日、近所の公園で、チドメグサの一種ノチドメが花を付けているのを見付けました。 ノチドメ (Hydrocotyle marítima Honda) は東アジア温帯~亜熱帯に分布するウコギ科の植物 (APG IIIの分類)で、以前はセリ科に分類されていました。花は花序の柄の先端に数個が集まってついています。 それにし…
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続・初夏の散歩;イボタノキからアジサイまで

前回の続きです。 イボタノキ(5/28) アベマキの子ども(5/28)まだドングリが付いてる ヒメジョオン(5/30)ハルジオンからバトンタッチ よし原の中に生えたオルラヤ・グランディフローラ(5/30)将来の生活が不安です うれしそうなルリシジミ(5/30) ウツギノヒメ…
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初夏の花散歩;フジの花からネズミムギまで

しばらく記事にするような話題も見つからないまま、アップロードが滞っています。そうこうしているうち、関東は梅雨に入ってしまいました。ブランクの穴埋めに、初夏の散歩道で撮った写真をとりとめもなく羅列しておきます。 初夏はフジで始まる(5/5) コジャノメを見つけた(5/5) 青空とキリの花(5/10) …
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今年も出会ったカワヂシャとミゾコウジュ

カワヂシャ(Veronica undulata Wall. オオバコ科)とミゾコウジュ(Salvia plebeia R.BR. シソ科)は田の畦や湿地に生える越年草で、ともに環境省により準絶滅危惧種に指定されています。両種とも毎年どこかで見つけていますが、種子を作らないうちに刈り取られたり、除草剤を散布されたりすると、絶えてしまう可能…
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美しいハルジオン

とかく嫌われがちな帰化植物、耕地にも庭にもはびこるハルジオンもその一つです。しかし、この花の群がり咲く野に立つと、悪名高い強雑草であることも忘れて見とれてしまいます。近縁のヒメジョオンより美しさで勝るハルジオンです。 ハルジオンとヒメジョオンの諸性質については、以前かなり詳しく述べたことがありますので (2010/2/14の記事)…
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カサスゲの穂

カサスゲ (Carex dispalata Boott) は普通に見かける植物ですが、当ブログには初登場です。日本を含む東アジアに広く分布する大型のスゲです。蓑やすげ笠に利用されてきた古典的な植物でもあります。今は、すげ蓑をつけ、すげ笠をかぶった人を見ることはまずありません。そんな格好をして街を歩いたら、ずいぶん目立つでしょうね。誰かや…
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つくづくし

「ツクシ」を記事にするには、いささか遅きに失した感がありますが、ツクシからスギナへの過渡期の写真を撮りましたので、載せておきます。これなら、季節に合っていると思います。 ところで、広辞苑で「つくし(土筆)」を引くと、「スギナの地下茎から早春に生じる胞子茎。筆の形をし、食用とする。つくしんぼ。筆の花。古称、つくづくし」とあり…
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道ばたのヨモギ

昨日(3月27日)は雨の一日でしたが、今日は晴れて、霞立つうららかな日になりました。 早朝の散歩では、延び始めたヨモギの葉に、昨夜の春雨の名残りの水滴が光っておりました。 春雨や蓬(よもぎ)をのばす草の道  芭蕉 こんな季節になりました。
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ヒヨドリジョウゴのつる:葉柄で支える

一口につる植物といっても、支持体をよじ登る方法にはいくつかの型があります。茎自体巻付き型(フジ、アサガオなど)、卷きひげ型(カラスウリ、ヘチマなど)、付着根型(キズタ、ツタウルシなど)、寄りかかり型(棘などで支持する:イチミカワ、アカネなど)の4つの型が一般的です(生物学辞典 東京化学同人)。 でも、ナス科のつる植物、ヒヨドリジョ…
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左巻き・右巻き;ヘクソカズラはどっち巻き?

訂正: 最初、フジのつるの卷き方を右巻きと書いてしまいましたが、左巻きの間違いでしたので訂正いたしました。間違いましたことをお詫びいたします。(10月3日) 前回の記事に、植物のつるなどの左巻き右巻きの定義について書きました。植物学者の間では、左巻き・右巻きの意味が異なります。たとえばフジ(ノダフジ)のつるの卷き方は、多くの植…
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植物の左卷き、右巻きの定義

体調の方は大分回復しておりますが、前回のブログ「シナガワハギ」の後も、ブログをしばらく休んでいました。筆がさっぱり進まない、つまりスランプというのでしょうか。でも、スランプ脱出のためには、駄文でも書かねばなりません。という訳で。 左卷きと右巻きという術語に対する見解が植物学者の間で違うことをご存知でしょうか。例えば、アサガオのつる…
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道ばたのシナガワハギ

8月上旬から肺炎に罹り、ずっと療養しておりました。朝夕涼しくなり、やっと体調も回復してきたようで、ブログをそろそろ再開します。 とはいっても、最新のネタがありません。差し当たって、病気をする前に散歩した折、このあたりでは以前一度しか見たことのなかったシナガワハギを見つけましたので、写真を載せておきます。道路沿いの数カ所で見付けたの…
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葛(クズ)の話

種子植物の中で、草本は木本と比べると、概して背の低いもの、すなわち草丈の短いものが多いのですが、中には中高木に匹敵するような高くなるものもあります。以前の記事に載せたセリ科のジャイアント・ホグウィードは草丈4メートルを越すとあり、またキングバナナ (Musa minor Nakai)は5mを越すものがあるのだそうです。でも、それらをしの…
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鴨川辺りの散歩

京都を訪れる機会があり、ちょっと暇を見つけて鴨川辺りを散歩して見ました。この季節ですから暑さは当然ですが、木陰や橋の下は川風が吹き抜けて、意外と涼しく感じました。 数々の歴史の面影を残す鴨川の河原にも、皮肉なことに帰化植物ばかりが目につきました。 鴨川正面橋から上流を望む向こうに見えるのは五条大橋東岸(右)を歩きました …
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地味な植物トボシガラ

地味な植物ナンバーワンを選ぶとしたら、トボシガラは候補の一つかも知れません。ごく普通種なのですが、目立たなすぎて、ブログには一度も登場させていなかったようです。学名はFestuca parvigluma Steudel、北海道から九州までの日本と中国に分布しています。漢字では、広辞苑によれば「点火茎」と書き、茎が燃えやすいという意味だそ…
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