テーマ:樹木

戌年に因んで:「イヌ」の名のつく植物たち

植物には「イヌ(犬)」の付く名を持つものがたくさんあります。その多くは「役に立たない」という意味に使われています。広辞苑にも、犬の意味の一つとして「ある語に冠して、似て非なるもの、劣るものの意を表す語。また、卑しめ軽んじて、くだらないもの、むだなものの意を表す語。『ー蓼』『ー死』『ー侍』」と書かれています。 しかし「役に立たない」…
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ヌルデの実

9月21日に「ヌルデの花」という記事を載せました。写真の雌花は9月11日に、雄花は9月24日に撮ったものでした。 その後、10月4日に雌花をつけていた木を見に行ったところ、すでに実が成っていました。実は青みがかった薄い緑のきれいな色でした。一粒を指でつぶしてみたところ、果肉はヌルヌルしていました。やっぱり「ヌルデ」。 さらに…
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ヌルデの花

目立たない花ですが、この季節の花です。 ヌルデ (Ruth japonica L.) はウルシ科の落葉小高木で、学名は japonica とありますが、日本(北海道から沖縄まで)のみならず、東アジアおよび東南アジアにも広く分布する植物です。 幹を傷つけると白い漆状の液が出ます。液に触れると、たまにかぶれることもあるとのこと。…
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公園のシュロ

昨日、近所の公園を散歩していたら、この公園にたった1本しかないシュロの木に花が咲いているのを見つけましたので、写真を撮ってみました。高いところに咲いていて、カメラのレンズも高倍率ではないのですが、丸い花がブツブツと写っていましたので、画像をトリミングして、花を拡大してみました。 シュロ (Trachycarpus fortunei…
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ブログ開設8周年が過ぎた

ブログを始めて、去る2月24日に8周年を迎えました。例年ですと、ウェブリブログから、「ブログを開設してから、もうすぐ○周年」というお知らせのメールがあらかじめ来るのですが、今年はどういうわけか来ませんでした。私自身も、あとから8週年が過ぎたことに気づいた次第です。 それに気づいたところで、過去8年間のブログ記事を振り返ってみました…
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ナンテンのこと

ナンテン (Nandina domestica Thunb.) は中国原産のメギ科の植物で、中国から薬用として伝来したと考えられているようです。中国では南天竹とよび、和名のナンテン(南天)は南天竹に由来します。もともと観賞用または薬用の栽培植物ですが、野生化して、帰化植物になっています。 日本にはいつ渡ってきたのか分かりませんが、…
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真鶴の旅:お林展望公園の植物

中川一政美術館に隣接して、お林展望公園があります。もと「真鶴サボテンランド」があった場所ですが、閉館後、お林展望公園として整備されました。カナリーヤシやオキナヤシがとろどころに植樹されており、相模湾を一望できます。南国の雰囲気をもつ公園です。 海岸近くに南国的な景観を与えるカナリーヤシPhoenix canariensis H…
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久し振りのサクラタデの花・ミツバアケビの実

私が初めて散歩道でサクラタデに出会ったのは2007年10月のこと。もう8年前になります。そして翌年は、そこにはサクラタデのすがたを見ることができませんでした。そしてそれ以来、サクラタデに出会ったことはありませんでした。 ところが、以前とは別の場所ですが。散歩の途中、湿地の藪にかくれて、サクラタデが咲いているのを見つけました。近所で…
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サルスベリのこと

サルスベリは漢名では百日紅(ヒャクジツコウ)と言い、百日紅をサルスベリと宛てて読むこともあります。その名の通り、花期が長く、真夏から秋まで咲いていますが、季語は夏、炎天下に咲く花という印象が強くあります。   炎天の地上の花や百日紅  高浜虚子 サルスベリは、ミソハギ科の木本。花は円錐花序に咲き、がくは6裂、ほぼ円形の6つの…
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東京国立博物館;鳥獣戯画とユリノキ

9日に鳥獣戯画展を見に、上野の東京国立博物館に行ってきました。土曜日とあって、大勢の観客。長い行列で全部見終わるのに3時間以上かかりました。しかし、本物にたどり着くまでの間、大きな鳥獣戯画の写真やそれらの説明を見つつ、行列を進みましたので、ほとんど退屈はしませんでした。 鳥獣戯画は甲巻、乙巻、丙巻、丁巻と分かれており、今回…
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クヌギのどんぐり独楽

子どもの頃、私の母方の祖父母が練馬(当時は板橋区練馬。練馬区は昭和22年に独立)に住んでいました。当時、練馬はまだ武蔵野の面影があって、ケヤキの大木やシイノキが点在し、クヌギやコナラの雑木林もありました。野原や林のない、工場地帯をひかえた荒川区に住んでいた私は、秋に練馬の母の実家を訪問するたびに、このあたりの風景が魅力的で、雑木林にいっ…
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守谷市「マインブルグの小径」にアカボシゴマダラ現る

マインブルグはドイツのバイエルン州にある守谷市の姉妹都市の一つで、平成2年11月に守谷市との姉妹都市締結がなされました。守谷市の面積は35.63平方キロメートルに対してマインブルグ市は61.7平方キロメートルと2倍近くありますが、人口は守谷市約6万4千人に対してマインブルグ約1万3千人ですから、マインブルグは守谷の2割ほど。ビールの原料…
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ノチドメの花と小さな訪問者

先日、近所の公園で、チドメグサの一種ノチドメが花を付けているのを見付けました。 ノチドメ (Hydrocotyle marítima Honda) は東アジア温帯~亜熱帯に分布するウコギ科の植物 (APG IIIの分類)で、以前はセリ科に分類されていました。花は花序の柄の先端に数個が集まってついています。 それにし…
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梅雨の晴間に;ムクロジの花など

うっとうしい日が続き、部屋に込もる日が多いですが、一応元気です。記事にするようなネタもありませんが、少し間があいてしまいましたので、梅雨の晴間に、散歩道で写した写真を並べておきます。 道ばたのオオバコとその花(6/21)この位置に、紫色の葯をもつ雄しべと白いブラシ状の雌しべが見られますオオバコは雌しべ先熟のはずなんですがオ…
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わが町にも現れたアカボシゴマダラ

散歩道の路上で初めてアカボシゴマダラを見付けました。ついにわが町にも現れたかという感じです。 最近関東で広がりつつあるアカボシゴマダラは、奄美大島に生息する在来種とは異なっており、大陸中国原産のものが「放蝶ゲリラ」による人為的な放蝶によって侵入したものと推定されています。最初に確認されたのは、1998年神奈川県藤沢市で、その後神奈…
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モチノキの雄花と雌花

ソメイヨシノに代わってヤエザクラの多様な品種が美しい花を咲かせています。そんな季節ですが、サクラとは違って、目立たず、ひっそり咲く花を散歩道に見つけました。モチノキの雄花と雌花です。 モチノキは雌雄異株、すなわち雄花と雌花は別の木につきます。両花ともがく片は4枚、花弁も4枚です。雄花は4本の雄しべと退化した雌しべをもち、雌花は退化…
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春の便り

2月8日に降った雪がまだ道路の脇に山と積まれています。何十年ぶりかの大雪で、2日にわたって慣れない雪かきをしました。真冬に逆戻り? いや、そうではなくて、太平洋側に降る雪は「春の便り」だそうです。 朝日新聞の2月8日の「天声人語」には、次のように書かれていました。 「・・・太平洋側に降る雪は、寒の内よりむしろ寒が明けてからが…
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真冬のクヌギとアベマキ

長塚節の長編小説「土」(明治43年)から、クヌギ(櫟)について書かれた部分を書写します。 「・・・凡そ櫟(くぬぎ)の木程頑健な木は他に有るまい。乾燥した冬枯の草や落葉に煙草の吸殻が誤って火を點(てん)じて、それが熾(さかん)に林を焼き拂(はら)うても渋の強い、表面が山葵(わさび)おろしのやうな櫟の皮は黒い火傷(やけど)を幹一杯に止…
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紅葉&黄葉:フウ・カツラ・クヌギなど

クリスマスツリーが街を飾る候、樹木の紅葉や黄葉は散って公園はさびしくなりました。写真は、過ぎ去った晩秋の思い出。 逆光のモミジ 色とりどり:モミジバフウ(アメリカフウ) メタセコイア 明るいカツラ クヌギ
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ケヤキの話

今年も公園のケヤキが美しく紅葉しました。高木ケヤキの紅葉はおおらかで、繊細なモミジの紅葉とは異なるよさがあります。 ケヤキ (Zelkova serrata (Thunb.) Makino) はニレ科の高木で、東アジアに産し、わが国では本州、四国、九州に自然分布しています。北海道には自然分布はありませんが、よく…
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秋色のつくば市とダフネの樹

筑波研究学園都市は、その建設の閣議決定(1963年9月10日)以後、今年で50年経ちました。10月につくば市では、その50周年記念式典を行っています。しかし実際に都市建設と各研究機関の移転が進み始めたのは、1970年代以降です。 私も、建設途上の時代から、15年近く、この地で勤務していました。勤務し始めた頃は雨が降れば泥だらけ、晴…
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フジは左巻き(前回の訂正)

前回の記事にフジ(ノダフジ)は右巻きと書きましたが、左巻きの間違いでした。ヤマフジは右巻きです。先ほど、記事の訂正を行いました。うっかりミス、申し訳ありません。 今日出会ったツルウメモドキは右巻きでした。フジづるとともに、写真をのせておきます。 フジ(ノダフジ)(Wisteria floribunda DC. マメ科) …
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左巻き・右巻き;ヘクソカズラはどっち巻き?

訂正: 最初、フジのつるの卷き方を右巻きと書いてしまいましたが、左巻きの間違いでしたので訂正いたしました。間違いましたことをお詫びいたします。(10月3日) 前回の記事に、植物のつるなどの左巻き右巻きの定義について書きました。植物学者の間では、左巻き・右巻きの意味が異なります。たとえばフジ(ノダフジ)のつるの卷き方は、多くの植…
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植物の左卷き、右巻きの定義

体調の方は大分回復しておりますが、前回のブログ「シナガワハギ」の後も、ブログをしばらく休んでいました。筆がさっぱり進まない、つまりスランプというのでしょうか。でも、スランプ脱出のためには、駄文でも書かねばなりません。という訳で。 左卷きと右巻きという術語に対する見解が植物学者の間で違うことをご存知でしょうか。例えば、アサガオのつる…
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イスノキの虫嬰

イスノキ (Distylium racemosum Sieb. et Zucc.) は東アジア温帯から亜熱帯に分布するマンサク科の樹木です。イスノキの心材は堅く、建築材や器具材、楽器材として利用価値が高く、また下に述べる虫嬰(ちゅうえい)すなわち虫こぶはタンニンを含み、染料として利用するなど有用な植物だそうです(週刊朝日百科「世界の植物…
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コブシ咲く

東京都内では桜は満開に近いということですが、利根川を越した私の在住地ではまだ2~3分咲きというところ。今はむしろコブシが見頃です。 雲に紛うような群れなすサクラと異なり、コブシは孤独に山里に立つ樹です。人々が寄せる想いはとてもサクラに及びませんが、白い花を枝一杯につけたコブシは孤高を思わせる風格で人目を惹きます。 コブシ (…
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ブログ「道草の時間」5周年に寄せて

このブログの最初の記事「湯島の白梅」をUPしたのは、2008年2月24日です。今日は5周年記念日ということになります。 そこでこの5年間、もっともアクセス数の多かった記事はなにかと調べてみたところ、第1位は意外にも「カモガヤとネズミムギ」。こんな地味な植物の記事を大勢の方々に見ていただいたとは。カモガヤ、ネズミムギに成り代わりまし…
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ビワの花と虫たち

ビワ (Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl.) は、本州西部、四国、九州や中国四川省、台湾に原産するバラ科の常緑小高木ですが、栽培されているものはすべて中国由来の栽培品種だそうです。花期は11~12月。今頃が花盛りです。 12月上旬の暖かな日に、散歩道でビワの花を身近かに見ることができました。ビワ…
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日比谷公園のオキナヤシ

バーン- ジョーンズ展を見たあと、ちょっと日比谷公園に寄ってみました。夏花壇を見たかったのですが、真昼の炎天下、これはちょっとたまらん。さすがに散策している人も少なく、そそくさと公園をあとにしました。でもせっかく寄ったので、この公園にそびえ立つオキナヤシのことを書いておきます。 オキナヤシ (Washingtonia filife…
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雑木林に見たものはニオイシュロランか

散歩道の脇の雑木林の中に、そのあたりの林にはあまり似合わない木が数本あります。栽培される樹木のようですが、この林はとても造林されている場所には見えないので、小鳥によって運ばれた種子からの実生苗が大きくなったものである可能性があります。そうであるなら、これも帰化植物? いずれにせよ、このあたりでは、ちょっと珍しい木ですので、写真に撮ってみ…
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