道草の時間

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zoom RSS ヤクナガイヌムギとイヌムギ

<<   作成日時 : 2009/05/23 19:49   >>

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以前は路傍にイヌムギらしいものを見つければ、そのままイヌムギでよかったのですが、近頃ヤクナガイヌムギが増えてきて、一目で両者を識別することが難しくなりました。イヌムギは小花はいわゆる閉鎖花で、成熟時にも閉じたまま自家受粉をする植物ですが、ヤクナガイヌムギは他のイネ科植物と同様、小花から葯を外に出して他花授粉を行います。(ヤクナガイヌムギにも閉鎖花はあるようですが。)したがって開花時ならば、小花から垂れた葯が見えるのでヤクナガイヌムギと分かります。しかし、それ以外の時期には穂や小穂のかたちは酷似しており、外観では識別が難しいのです。

強いていえば、ヤクナガイヌムギの方が護頴(外頴)の先端の芒(のぎ)が長い傾向があるのですが、変異があって判然としません。はっきりしているのは、小花の成熟時に、ヤクナガイヌムギの葯は長さ4〜5mmと長く、イヌムギの葯は0.5 mmほどしかないことです。ですから、その時期に小花を開いて調べれば両者の区別がつきます。また、花期はヤクナガイヌムギの方が早く、5月上旬にはもう花が咲いていますが、イヌムギはこの頃はまだ早いようで、5月中旬以後が普通のようです。

ヤクナガイヌムギ (Bromus carinatus Hook. et Arn.) は北米西部原産、イヌムギ (Bromus unioloides H.B.K.)は南米原産のイネ科帰化植物です。以上の記述は長田武正著「増補日本イネ科図譜」(平凡社)を参考にしました。

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ヤクナガイヌムギ
5月11日撮影



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イヌムギ
5月22日撮影



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神代植物公園で咲いていた花
YAKUMAさんのブログでコゴメウツギと分かりました
ありがとうございました



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コメント(13件)

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う〜ん・・・散歩が、厄介なことになりそうです
今までのように、イヌムギが・・アッ ソウ・・って通り過ぎるわけには、いかないんですね 
まるでインベーダー   あっ、ちがった お互い
 もともと侵略者だったんだ
ヤク(葯)が長いからヤクナガイヌムギなんですね
でも 閉鎖花より開花する方が当たり前とすると、イヌムギの方がおかしいのでしょうか
イヌムギがヤクナガイヌムギに制圧されたら、まさに天下分け目の戦い どちらも、あんまり応援したくないんですが。 
yajiro
2009/05/23 22:45
んっ、変なことを書いてしまったようです
イヌムギがヤクナガイヌムギに制圧されたら
戦いが終っちゃったと云うことですよね
どちらにしても、応援はしたくないんですが・・・。
yajiro
2009/05/23 22:55
こんばんは
イヌムギにも似たものがあるんですね。
イネ科はさらに難しいです・・・
コゴメウツギ、少しピンクっぽい花ですね。
お役に立ててうれしいです。
YAKUMA
2009/05/23 23:54
イヌムギにも似たものがあるのでしたか。
ちらりとしか見ないものなので、
大変面白く参考になりました。
ミセスサニー
2009/05/24 00:40
yajiroさん、コメントありがとうございました。
たいへん興味あるところを指摘され、参考になります。もともとイヌムギの繁殖力はものすごいものがありますが、昨年あたりから、ふと気がつくと、ヤクナガがズラーっと路傍を独占している有様です。どちらも応援したくないけど、おもしろさもあります。自家受精と他家受精とどちらが勝つかも含めて。
エフ・エム
2009/05/24 13:16
YAKUMAさん、コメントありがとうございました。
イヌムギもそうですが、イネ科はほんとうに同定が難しいです。おまけに変異に富んでいるものも多いのでなお困ります。
コゴメウツギ、たしかにYAKUMAさんの出されていたものよりピンクっぽいです。こちらも変異があるのでしょうか。
エフ・エム
2009/05/24 13:21
イノさん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エフ・エム
2009/05/24 13:24
ミセスサニーさん、コメントありがとうございました。
もう多分ヤクナガイヌムギの花期はほとんど終わっていると思いますので、葯を出している様子は見られないかも知れません。護頴の芒が長いことで多少の区別はつくかもしれませんが。増殖ぶりには感心します。
エフ・エム
2009/05/24 13:32
イヌムギはイヌムギだけではなかったんですね。エフ・エムさんがおっしゃているとおり、イネ科の植物は同定が難しいです。目だたないので、あまり生徒に質問されることもありませんが、自分で色々見て回っていても、あれ、これは?と首を傾げています。イヌムギとヤクナガイヌムギ、よく分かりました。ありがとうございます。
宮城野
2009/05/24 18:59
やっとイヌムギが区別できたと思ったら、ヤクナガイヌムギですか。もう実になっているものがあるなあと思っていました。ひょっとしてヤクナガイヌムギ?
テンテンとピーターの母
2009/05/24 19:35
宮城野さん、コメントありがとうございました。
イネ科でも、イヌムギやカラスムギ程度の小穂の大きさならまだいいですが、小穂、小花の小さいもので近縁のものが多いとお手上げです。でもイネ科は穀物や牧草など、われわれにとって重要な作物を多く含むので、それらの野生種などの近縁関係を知ることにはたいへん興味があります。イヌムギも最初は牧草として入れられたものらしいですね。
エフ・エム
2009/05/24 20:40
テンテンとピーターの母さん、コメントありがとうございました。
多分ヤクナガイヌムギと思うのですが、先日穂を調べてみたら、もうかなり種子が成熟しているものがありました。イヌムギの方はまだ盛夏までだらだらと花期が続きます。形態は酷似しているのに、性質は違うところもあるのですね
エフ・エム
2009/05/24 20:52
atsu-sixさん、気持玉をありがとうございました。
見て下さってうれしく思います。
エフ・エム
2009/05/25 16:00

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