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zoom RSS キチジョウソウふたたび

<<   作成日時 : 2014/01/08 09:53   >>

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わが家の庭のキチジョウソウは、私が植えたものではなく、隣りの庭から地下茎によって侵入してきたものです。最初に入ってきた株は私のうっかりミスで絶やしてしまったのですが、2度目に入ってきたものは、庭の隅に定着しました。そのいきさつは、2010年11月20日の記事に述べております。

その後も株は順調に増え、毎年秋には可憐な花を見せてくれます。でもこれまで花は咲けども結実することがありませんでした。ところが、やっと昨年の暮、3株に実がついているのに気付きました。花と比べて実の数はごく少なく、いずれの株にも3〜4粒ついているだけでしたが、真紅のたいへん美しい実です。

キチジョウ(吉祥)とは「めでたいきざし、よい前兆」という意味ですから、新年にふさわしいのではないかと、ふたたび記事にしてみました。何が起こるかわからない1年、めでたさも3粒ほどがふさわしいのではないでしょうか。

画像


上記2010年の記事には、「キチジョウソウの花は小さいけれども、よく見るとなかなかきれいで、ひょっとすると吉祥天の化身かとも思われる」と書いておりますが、この美しい実を吉祥天の宝珠に見立てることもできそうです。

広辞苑によると、吉祥天は「インド神話で、ヴィシュヌ神の妃。仏教に入って毘沙門天の妃とされる。衆生に福徳を与えるという。その像は容貌端麗、天衣・宝冠をつけ、手に如意珠を捧げる。吉祥悔過(きちじょうけか)の本尊。功徳天。吉祥天女。」。

ついでながら、吉祥という名に惹かれて、吉祥寺のことを少し調べてみました。ネット上を検索してみた限りでは、吉祥と名の付く寺社は、文京区の吉祥寺(本駒込3丁目)だけでした。この寺の由来については、文京区のホームページに「太田道灌が江戸城築城の際、井戸を掘ったところ、『吉祥増上』の刻印が出てきたため、現在の和田倉門のあたりに『吉祥庵』を建てたのが始まりといわれる。徳川家康時代に水道橋際(現在の都立工芸高校一帯)へ移った。明暦3年(1957)明暦の大火で消失し現在地に移転。関東における曹洞宗の宗門随一の『栴檀林(せんだんりん)』がおかれ多くの学僧が学んだ。第二次大戦でそのほとんどが消失し、現在は山門と経蔵だけが往時をしのばせる。」とあります。現在は本堂などの建物が復元されています。

上記の文中の栴檀林とは、吉祥寺に設けられた仏教研究と僧侶の教育を行う学問所の名称で、駒沢大学の前身です(駒沢大学ホームページより)。

JR中央線吉祥寺駅で知るとおり、武蔵野市に吉祥寺と呼ばれる一地区があります。しかし、このあたりには吉祥寺という寺はありません。この地名の由来は、明暦の大火の後、現文京区の吉祥寺の門前町の住民がこの地に移住したことによるのだそうです(広辞苑、電子辞書版ブリタニカ)。

吉祥寺はその名称から吉祥天に縁がありそうに思えたのですが、その由来を知ると、この天女とはまったく関係がないことが分かりました。吉祥天は脇役として祀られていることもあるようですが、寺社の本尊または主神として祀られることはたぶんほとんどないと思われます。しかし、吉祥天は「毎年正月、罪過を懺悔し、国家安穏・五穀豊穣を祈願する法会」である吉祥悔過の本尊(広辞苑)として知られ、とくに薬師寺では、国宝 吉祥天女画像を本尊とする懺悔法会が千年以上続いているということです(薬師寺ホームページより)。吉祥天は、優雅さの中にも威厳を感じさせる存在です。同じくインド由来の女神で、梵天の妃である弁財天は、日本に多くの寺社をもち、民衆の信仰を広く得ている点で吉祥天とは対照的です。

「キチジョウソウふたたび」というタイトルから話が逸脱してしまいました。新年最初の記事はこれでおしまいにします。

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コメント(25件)

内 容 ニックネーム/日時
キチジョウソウ、色々イメージが湧くおめでたい名前ですね
花が咲くと、吉事があると言われてるそうですが、
更に実が成れば・・・吉事が大きな実を結ぶ
今年はとても縁起が良さそうですね
そう言えば、薬師寺、吉祥天女画像は優雅さ・高貴さがありますね
弁財天は7福神の中にも入っていて庶民的
T&M
2014/01/08 12:22
キチジョウソウが庭で最初に咲いたとき、初孫が生まれ、
以来、花が咲くと何かいいことありそうで、楽しみに待つ花の一つなのですが、実が生るとは知りませんでした。
これから、実ができるかどうか注意していたいと思います。記事を拝見出来てよかったです。ありがとうございました。
703
2014/01/08 21:51
美しいキチジョウソウの実ですね。
キチジョウソウの実は白い傷がついたり歪になったりするものが多く、無傷できれいな球形はなかなか揃いません。
うちの庭では昨年11月くらいから花が咲き始めまだ花穂の残りがありますが、赤い実はほんの少ししか見つけられません。
キチジョウソウはかって日陰の庭に植える常緑草本を探していた時、京都のある有名旅館の中庭にびっしり植えられているのを知り即植栽したものです。
夕菅
2014/01/08 22:38
totoさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/09 08:21
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
わが家のキチジョウソウはお隣りからのおすそわけですが、ありがたいことです。実までできた!大事にしたいと思っています。
ベンテンソウというのは、ありそうでないですね。旦那さんの梵天にはボンテンカという草があるのですが。
エフ・エム
2014/01/09 08:32
703さん、コメントありがとうございました。
キチジョウソウに関するまさにおめでたいお話ですね。
わが家のキチジョウソウも花は咲くのですが、実がつかないのはどういうわけかと思っていました。毎年つくといいのですが。
703さんのもきっと実がつくと思います。私も期待しています。
エフ・エム
2014/01/09 08:44
夕菅さん、コメントありがとうございました。
キチジョウソウには普通はきれいな実はつかないのでしょうか。わが家のはほかに2株が実をつけたのですが、小さく、ほとんど見栄えがしませんでした。この1株が幸いでした。
一度根付くと丈夫でよく増える植物ですから、手間がかからないですね。風情もありますし、なるぼど、京都の坪庭には適しているかも知れませんね。
エフ・エム
2014/01/09 08:56
かなり出遅れましたが・・・
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
吉祥草・・・・
何やらとても寿ぎたくなる名前の植物ですね。
吉祥天の柔らかな羽衣が眼に浮んでくるようです。
真っ赤な実が印象的です。
あっこちゃん
2014/01/09 12:24
ツユヒメさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/10 08:15
あっこちゃん、明けましておめでとうございます。
コメントありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。
吉祥草という名は福寿草とともに、最高にお目出度そうな名ですね。いいことがあると有難いのですが。心がけ次第でしょうか。
福寿草は花がいいですが、吉祥草は花も実もきれいですね。
エフ・エム
2014/01/10 08:23
かなたさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/10 08:24
キチジョウソウの実、綺麗でかわいいですね〜!
キチジョウソウ、花も実も初めて見ました。
名前をきくだけでおめでたくなりますが、花の雰囲気もいいですね。
エフ・エムさん宅にもこれから良いことがたくさんありますように。
やはり健康が一番のようですよね。
I子
2014/01/12 17:01
I子さん、コメントと気持玉をありがとうございました。
吉祥草という名は誰がどういう理由で付けたのでしょうか。この可憐な花や実をみると、とてもふさわしい名だと思いました。でもこの植物は見かけによらず強靭で増えてゆきます。垣根をかいくぐっってやって来るぐらいですから。そういうことでも見ていて励まされる植物。今年もたくさんの花や実を期待しています。
エフ・エム
2014/01/13 08:19
yasuhikoさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/13 08:21
龍さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/13 08:22
果実は初見です。今年は瑞雲来るの予感がしますね。
さて旧年中ヒネムをネムノキの仲間と書きましたがこれ間違いだったので訂正させていただきます。
本年もご指導よろしくお願い申し上げます。
目黒のおじいちゃん
2014/01/13 10:28
ケロ太さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/14 09:00
hideさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/14 09:01
目黒のおじいちゃん、コメントと気持玉をありがとうございました。
キチジョウソウの花はよく見られ、花付きもいいのですが、実はなかなか付きませんね。地下茎がよく発達して伸びるので、増殖には問題ないのでしょうが、実の方もたくさんつくように頑張って欲しいものです。
ヒネムはネムノキの仲間ではないのですか。勉強させていただきます。ありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
エフ・エム
2014/01/14 09:13
なーさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/01/24 09:01
ご無沙汰してお邪魔してみると、おめでたい新年の記事にキチジョウソウ。
今年は新年の記事を出しそびれてしまったたとんとんです。
キチジョウソウは目立ちませんがほんのりといい色の花を咲かせますね。
庭のキチジョウソウの実を初めて見たときは感激でした。
その後毎年実をつけています。
キチジョウソウの面白いところは、先端部分には雄花が付き、下半分に両性花が付きます。
だから実は大体根元近くに付いているので、狭っ苦しいな〜と思って見ています。(笑)
とんとん
2014/01/24 14:04
とんとんさん、コメントありがとうございました。
新年もちょっと遅めでしたが、何か目出たい記事をと、ふと思いついたのがキチジョウソウでした。色がとてもいいですね。これを決起に、毎年実がつくことを願っています。
キチジョウソウの花穂は先端が雄花でしたか。ありがとうございます。なるほど、根元近くに実がつく方が均衡がとれますね。植物もいろいろ工夫しているところがおもしろいです。
エフ・エム
2014/01/25 17:47
小梨さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/02/03 08:54
おはようございます。この子はその後も探索していますが、あいにく花や果実をいまだ見たことがありません。
目黒のおじいちゃん
2014/02/05 05:17
目黒のおじいちゃん、コメントと気持玉をありがとうございました。
キチジョウソウは、繁殖には地下茎の方に重点を置いているのかもしれませんね。
今冬はなんとか実を見ることができて、うれしかったです。今年も今から期待しています。
エフ・エム
2014/02/05 08:18

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