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zoom RSS レンブラントチューリップのこと

<<   作成日時 : 2014/04/25 21:40   >>

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以前の記事「チューリップ雑記」の中で、17世紀前半、オランダのチューリップマニア (Tulipomaniia) によって、白い縞の入った花が咲くチューリップの球根が法外な価格で取引きされたこと、球根への投機の加熱が「チーリップ恐慌」に発展したこと、しかしこれらの花の縞入りは、ずっと後になって、ウイルスによって引き起こされたものであることを書きました。

このような縞入りのチューリップは今では、レンブラントチューリップ (Rembrandt Tulips) と総称されています。レンブラントの活躍の時期がチューリップマニアの時代と重なり、この時期のチューリップの絵を見ると、ほとんどの花は白い縞の入っています。ところで、レンブラントチューリップという名称は、あたかもレンブラントの絵から名付けられたように思われますが、実は、レンブラントによるチューリップの絵は少なくとも現存するものは1つもないのだそうです(Hortus TulpusのHPFluwelのHP)。Fluwelのホームページには、むしろ「ユディト・レイステルチューリップ (Judith Leyster tulips)」とする方がより適切な名称だろうと書いてあります。レイステルの1枚の絵にリンクしておきます

チューリップにこのような縞を生じさせるウイルスには、ポティウイルス (Potyvirus) に属する数種のウイルスがありますが、その中には、レンブラントチューリップのある品種から見つかったレンブラントチューリップ斑入りウイルス(Rembrandt tulip breaking virus)という名のウイルスも含まれています(Dekker et al. J. Gen. Virol. 74, 881, 1993; Yamamoto and Senda Jpn.J. Phytopath. 78, 111, 2012)。

ところで近年は、レンブラントチューリップそっくりの縞入りチューリップが交配によって育種され、販売されているようです。先日、道ばたに植えられたチューリップの中にそのような花を見つけましたので、下に写真を載せておきます。

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レンブラントチューリップによく似ているが、
おそらく育種によって作られた品種であろう



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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
yasuhikoさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/04/27 07:46
hideさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/04/27 07:48
このようなチューリップを以前カタログで見たように思い、「レンブラントチューリップ」をGoogleに入れると詳しい図説が出てきました。
でも園芸品種としてそれぞれ異なる名前がついているので、どれと同じか、また別種なのかわかりませんでした。
ツバキの品種がいろいろあるのと同じですね。
レンブラントチューリップ愛好者の熱の入れ方にまたまた驚きました。
(誤送信お許し下さい。前文消去していただければ幸いです。)
夕菅
2014/04/27 17:07
夕菅さん、コメントありがとうございました。
レンブラントチューリップという名は、チューリップブレーキングウイルス (TBV) やそれに類するポティウイルス属のウイルスによって引き起こされる病徴をもつものに限定されると理解していますので、育種によってつくられたものはレンブラントチューリップとは呼ばないと思っています。
たとえば、移行性を保持するトランスポゾンを保有する品種と色のきれいな品種を掛け合わせれば、レンブラントチューリップライクのいろいろな品種ができるだろうと推測しています。
エフ・エム
2014/04/28 08:48
「レンブラントチューリップ愛好者」は誤りですね。重ねてお侘び申しあげます。
園芸品種の説明ではレンブラント系、レンブラント模様、レンブラント咲きというような語が用いられているようです。
園芸的には縞模様、絞り咲き、ぼかしなど変化が求められるのでしょう。
また、ウイルス病に罹ったチューリップはブロークンチューリップとして流通を禁じられとも記されていました。
個人的には新種より原種系の方が好きです。
夕菅
2014/04/28 13:35
夕菅さん、コメントありがとうございました。
チューリップの育種には交配によってできた種子から開花まで5年、初選抜から特性検定ができるまでの球根増殖におおむね10年を要するのだそうです(辻俊明、JATAFFジャーナルより)。なにげなく見ているチューリップ一つ一つにも、大変な時間と労力がかかっているのですね。
エフ・エム
2014/04/29 08:52
I子さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/04/30 08:17
龍さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/04/30 08:18
なーさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/04/30 08:19
小梨さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/05/01 08:18
かなたさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/05/01 08:18
レイステルの絵の様なチューリップを見たら、驚き、珍重するのも判ります
でも、先入観があるからか、今見るとちょっと病的な斑ですね
今の自然の班入りチューリップ、こんな品種もあるのですか
やはり綺麗です
T&M
2014/05/02 11:06
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
本物のレンブラントチューリップは、ウイルスが入っているのですから、弱くて、保存するにも大変だったであろうと想像します。葉もモザイクの病状を呈するわけですから、光合成能力も劣るはずです。その弱々しさに魅せられたのでしょうか。
それとは反対に、レンブラントライクの方は、えらい元気そうです。いくら似ていても、完全に別ものですね。
エフ・エム
2014/05/03 16:57
小梨さん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2014/05/27 07:56

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