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zoom RSS カサブランカ雑感

<<   作成日時 : 2015/07/10 19:27   >>

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鉢植えにしたユリカサブランカが咲きました。写真は7月1日に撮ったもので、写っているすべてのつぼみが今は開いています。

カサブランカの由来については、以前にも触れましたが、その後も育成の過程などがはっきり分かりません。

ただし、前にも触れたように、「秘境吐噶喇」というサイトの右カラムの「タモトユリ悲話」という項目をクリックすると、カサブランカに関係する朝日新聞(1996)の記事が出てきます。それによると、カサブランカは「オランダで生まれ、1984年にデビューした大型のユリの名だ」とあります。鹿児島県吐噶喇列島の一つ、口之島のみに野生していたタモトユリが欧米に渡り、品種改良が行われ、カノコユリとヤマユリの交配種にかけ合わされ、カサブランカが誕生したと述べられています。

そのタモトユリは乱獲のため、野生のものは絶滅してしまったようです。タモトユリは園芸種として、いくつかの施設で栽培されているようですが、原種と同じものが再現できているかは疑問のようです。栽培されているタモトユリがどのようなユリか、「公益財団法人 札幌市公園緑化協会」の「タモトユリ」のサイトで見ることができます。掲載の写真を見ると、花被の純白なユリのようです。「シラユリ(白百合)」という名にふさわしい花ですね。カサブランカの花被の純白はタモトユリから受継いだものと推測しています。

コサギ、チュウサギ、ダイサギのように白いサギの仲間をシラサギ(白鷺)とよびますが、シラサギという種名はありません。同じように、シラユリ(白百合)という種名はありませんが、言葉としてはあります。写真でしか見たことはありませんが、花被の真っ白なタモトユリはシラユリというにふさわしいと感じます。

シラユリは聖母マリアの象徴になっています。マドンナ・リリー(Madonna lily)とよばれるシラユリは、Lilium candidum L.という種で、この花が純潔を表す象徴になっていると思われます。GRINのデータベースによれば、イスラエル、レバノン、シリア、トルコ、マケドニア、ギリシャに原産するとあり、図鑑(Flowes Europe, Polunin , Oxford 1969)によれば、山地の岩場に生え、花卉として栽培もされているそうです。

絵画にも受胎告知を画いた作品の中に、シラユリがよく添えられています。例として、レオナルド・ダヴィンチの著名な受胎告知の画像にリンクしておきます。大天使ガブリエルの顔と腕の間に見えています。
https://www.google.com/culturalinstitute/asset-viewer/annunciation/sAErNLFH1KFYmw?projectId=art-project

カサブランカはやはりシラユリとよぶことができそうですが、タモトユリやマドンナ・リリーのような楚々とした感じ(想像ですが)はなさそうです。カサブランカという名の由来も分かりません。知っている方からコメントいただけると幸いです。カサブランカの都市の名に由来するのか、Casa Blanca と綴っている場合もあるので、「白い家」ということか。 

でも私自身は、この花から、映画「カサブランカ」の主演女優、あの華麗にして端正なイングリッド・バーグマンをイメージしています。

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カサブランカ



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ユリ 「カサブランカ」 の互生葉序の変異
一昨年、カサブランカの球根2個を一つの鉢に植えました。そして昨年の夏見事な花を咲かせました。そのことについては、昨年7月10日に 「カサブランカ雑感」という記事を載せました。 ...続きを見る
道草の時間
2016/07/26 10:38

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
カサブランカ、誕生にも深淵な由来があるのですね
ユリは花びらの形と長い花芯で自ずと豪華さを感じますね
エフ・エムさんの庭でも見事に目立ったことでしょう
眺めながらイングリッド・バーグマンをイメージされた様子、手に取るよう
歩く姿が百合の花・・・やはり美人の形容ですものね
T&M
2015/07/11 16:24
T&Mさん、コメントと気持玉をありがとうございました。
ユリは一輪でも開くと、美人に出会ったような気がします。狭いに庭にはちょっと大き過ぎて、小さな花々もびっくりして、見上げているようです。
カサブランカは日本のユリを組み合わせたオリエンタルリリーの一つですが、西洋人の手にかかると、やはり西洋美人ぽくなりますね。
エフ・エム
2015/07/12 08:13
「タモトユリ悲話」、読ませていただきました。
タモトユリは口之島にのみ野生し、貧しい島民を救済して絶えた花ともいえるのですね。
カサブランカを鉢植えでこんなに見事に咲かせていらっしゃるのにも感嘆しました。
やはり秋には土も変えて肥料を入れて植え直すのでしょうね。私は数年前いただいたカサブランカの球根を庭に植えたのですが、こんなにたくさんは開花せず、3年目には無くなってしまいました。
夕菅
2015/07/12 23:52
夕菅さん、コメントありがとうございました。
タモトユリ絶滅に関しては、当時は生活のためやむを得なかったのでしょうね。でも少しでも残っていれば。今あれば当然天然記念物でしょう。残念なことです。せめて栽培種としていつまでも保存してほしいものです。
カサブランカは以前、地植えしたことがあるのですが、ウイルスにやられてしまいました。今回は購入したユリ根を鉢植えにしました。来年もおとろえることなく、続くといいのですが。
エフ・エム
2015/07/13 14:17
テッドさん、気持玉をありがとうございました。
エフ・エム
2015/07/13 14:18
カサブランカという花は知りませんでした。私の住んでいる神奈川ではヤマユリが自生していて、たしか、ヤマユリは神奈川県の花だったと思います。三浦半島の山間を走る有料道路を通過していると、山の中腹や道路の脇にヤマユリが咲いているのが分かるのですが、車を止めて撮影するわけにもいかず、残念です。気にはしているんですけれどね。
宮城野
2015/07/22 05:17
宮城野さん、コメントありがとうございました。
私の住んでいる守谷市の市花もヤマユリです。でも花自体は年々少なくなりました。カノコユリやオニユリも野生としては全く見られません。残念なことです。有料道路の土手も案外希少になりつつある植物の保護に役立っているのかもしれませんね。
エフ・エム
2015/07/23 09:31

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