きのこ・きのこ

宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」よりの抜粋。
『・・・・・
一郎がまた少し行きますと、一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、どってこどってこと、変な楽隊をやってゐました。
一郎はからだをかがめて、
「おい、きのこ、やまねこが、ここを通らなかったかい。」
とききました。するときのこは、
『やまねこなら、けさはやく、馬車で南の方へ飛んで行きましたよ。」とこたへました。一郎は首をひねりました。
「みなみならあっちの山のなかだ。をかしいな。まあもすこし行ってみよう。きのこ、ありがたう。」
きのこはみんないそがしそうに、どってこどってこと、あのへんな楽隊をつづけました。
・・・・・』

小学生の一郎が山猫からの「・・・あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい・・・」という葉書を受け取って、わくわく、うれしくてたまらない。翌日、山猫を訪ねて行く途中で、栗の木や笛ふきの滝やきのこやりすに山猫を見かけたかどうかを訊ねつつ、山猫に会いに行きます。その中の、きのこに出会うシーンです。

ぶなの木の下で、どってこどってこと楽隊をやっている白いきのこ。若い頃、これを読んだときから脳内にインプットされた情景です。童話の中では一郎なのですが、これはもちろん、賢治が実際に見たぶなの下のきのこ集団なのでしょう。一体何というきのこ?

「どんぐりと山猫」は、幻想的な背景をもち、風刺のきいた寓意的な作品で、これに対する多くの解説や評論を見ることができますが、あまり「何きのこ?」などという些細な考察はないようです。

「どってこどってこ」を念頭におき、「ぶな」「白いきのこ」をキーワードにして検索した結果から推測したのは、「アケボノサクラシメジ」。一番イメージにぴったりなのは、東京きのこ同好会のホームページにある写真です。「東京きのこ同好会」と「アケボノサクラシメジ」をキーワードに検索すれば、パッと出てきます。もちろん人によってイメージが異なるのは当然ですが、私はこのきのこにしておきたいと思います。

閑話休題、もう季節はとっくに過ぎてしまいましたが、今秋にはいろいろなきのこを見ることができました。でも、しろうとのかなしさ、名前の分からないものが多過ぎます。とりあえず、写真を並べておきます。

もし分かる方、あるいは間違いに気付いた方がおいででしたら、コメントいただきたく、よろしくお願いいたします。

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チチアワタケ

上二枚(9/29)、下一枚(10/14)
きのこです



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ヒメカタショウロ(9/29)

きのこです



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分からんタケ(その1)(9/29)

傘のてっぺんまで約30センチ



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たぶんツチカブリ(9/29)

ツチカブリなら食べられる



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ウコンハツ(9/29)

臭くて食べられない



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たぶんフクロツルタケ(9/29)

フクロツルタケは



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たぶんタマゴタケモドキ(9/30)

きれいな黄色いきのこだったので、
あるきのこの掲示板に質問したところ、
キタマゴタケまたはタマゴタケモドキではないかと
教えていただきました
図鑑など見ると、どちらかといえばタマゴタケモドキに近い
キタマゴタケは食べられるが、
タマゴタケモドキは猛毒
くわばら、くわばら



次回に続く。



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この記事へのコメント

2013年12月20日 11:48
見知らぬキノコ=毒? というイメージが先行してしまい、散歩道で見かけてもつい敬遠してしまいます
この沢山のキノコの写真を見ると、色や形が様々で、興味も湧いてきました
これからは敬遠することなく、カメラを向けてみようかな
チチアワタケ、しいたけに似て美味しそうだけど、毒なんですね
松茸は見つかりませんでしたかぁ~
夕菅
2013年12月20日 12:36
旧仮名遣い、なつかしいですね。
小学校では新仮名遣い、でも家にある本は旧仮名遣いでしたから読むことはできますが「どんぐりと山猫」は読んだことがありません。
その上、きのこは全くわかりませんので「どってこどってこ・ぶな・白いきのこ」からアケボノサクラシメジには到達できず、直接検索して「どってこどってこ」を納得できました。名のごとく美しいきのこでした!それにおいしそう!
賢治さんもきのこの本名はわからないままに書かれたのでしょうね。
2013年12月20日 14:00
totoさん、気持玉をありがとうございました。
2013年12月20日 14:01
yasuhikoさん、気持玉をありがとうございました。
2013年12月20日 14:03
ツユヒメさん、気持玉をありがとうございました。
2013年12月20日 14:22
こうやって調べると毒きのこがたいへん多いのに気付きます。チチアワタケは以前は食べられるとされていたようですが、今は毒きのこの仲間入り。当たっても下痢するくらいかも知れませんが。
いずれにせよ、かたちや色を楽しむだけにしています。フィリピンにもいろいろなのが生えているでしょうね。
2013年12月20日 14:29
夕菅さん、コメントありがとうございました。
ふるい作品でも近頃は新仮名遣いに直して出版されているものが多いですね。私は旧仮名遣いのまま読みたいのですが。その方が時代の雰囲気がよく出ている気がします。
きのこが踊ったり、楽隊をしたりしている様子は感覚としてなんとなく分かりますね。
2013年12月20日 21:45
色々な種類のきのこが集まりましたね。
きのこってお話の題材になりますよね。
とっても不思議で可愛いキャラクターですね。
我が家の庭の植木鉢や畑にも思わぬきのこが生ていたりします。
何と言うきのこか調べもせずに・・・
2013年12月21日 08:02
キノコも大きいの、小さいの、派手なもの、地味なものがあって、見るのが楽しいです。デザインやキャラクターのモデルにもよくなりますね。
名前がはっきり分かるといいのですが。来年はもう少し勉強してみようかと思います。
2013年12月21日 08:04
I子さん、気持玉をありがとうございました。
Mnemo
2013年12月21日 23:45
先生、賢治さんの話をありがたうござゐました。
私のつまらぬ物語でも、必ず登場させたいと思つてゐる
賢治さんです。アケボノサクラシメジの演奏、是非聴きたい
ものですね!
2013年12月23日 22:52
Mnemoさん、コメントありがとうございました。
留守にしていましたので、ご返事が遅れてすみません。
自分が一番偉い、いや偉いのは自分だと、がやがや主張するどんぐりたちに手を焼いた山猫に、一郎は『「このなかでいちばんばかで、めちゃくちゃで、まるでなっていないようなのが、いちばんえらい」と言ったらどうでしょう』と助言して、どんぐりたちを黙らせてしまうのですが、いかにも賢治さんらしい考えを一郎に託していると思いました。
2013年12月23日 22:53
hideさん、気持玉をありがとうございました。
2013年12月23日 22:54
龍さん、気持玉をありがとうございました。
2014年01月14日 08:57
ケロ太さん、気持玉をありがとうございました。

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