シンテッポウユリかタカサゴユリか

シンテッポウユリはテッポウユリとタカサゴユリとの交雑品種です。テッポウユリは通常、花壇で6月ごろにみられますが、シンテッポウユリやタカサゴユリは8月に花を咲かせます。テッポウユリは人為的に促成栽培や抑制栽培が可能なので、タカサゴユリなどとの交配は可能です。しかし通常の栽培では、3種はよく似ていて、形態からは区別がつきにくいのですが、テッポウユリは開花の季節の違いにより、シンテッポウユリやタカサゴユリとは容易に区別はつきます。

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テッポウユリ(6月中旬に撮影)


私の在住地に自生して、盛夏に咲くテッポウユリの仲間はほとんどシンテッポウユリと思っていましたが、今夏はもう少ししっかりと調べて見ようと思いました。

シンテッポウユリとタカサゴユリの違いはあまりはっきりしませんが、識別の基準は、シンテッポウユリでは、花の外側も内側も純白であり、タカサゴユリは花の内側は純白であるが裏側、特に花筒部の裏側に紫褐色の帯があるということです。

今回観察したものでは、花の裏が純白で、シンテッポウユリの特徴を示すものがかなり多くみられましたが、タカサゴユリの特徴である、花の裏に紫褐色の帯をはっきり示すものから、色が薄く、細い帯を持つものもあって、シンテッポウユリとタカサゴユリの中間と見られるものもありました。

シンテッポウユリもタカサゴユリも種子による繁殖力が盛んで、種子から芽生えた苗は一年で花が咲くと言われています。シンテッポウユリ型の花とタカサゴユリ型の花の間で自由に自然交雑が起こるとすれば、現在繁殖しているものはシンテッポウユリとも、タカサゴユリとも呼べないものかもしれません。

町内の近隣に野生しているシンテッポウユリまたはタカサゴユリの特徴の出ている花の写真をいくつか載せます。

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シンテッポウユリ型


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中間型


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タカサゴユリ型



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シンテッポウユリのようだが、花の形が少し違う



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この記事へのコメント

2019年09月04日 00:07
つくば市へ転居してから近くにタカサゴユリが見られないと思っていましたが、
最近3か所ほどそれらしきが咲いているところを見つけました。
車窓からとか、よそのお庭とかで写真は撮れませんでしたが、大体中間型かと思われます。
愛知の庭のも中間型多かったのですが、印象としてはこちらの方がシンテッポウユリ型に近いものが多いように思います。
2019年09月05日 11:45
ユリの花姿はスラッとして端正で、豪華ですね
シンテッポウユリかタカサゴユリか
紫の筋で識別・・・それもはっきりしない?
それだけ交配が複雑に進んでいるからなんですね
球根だけと思ってましたが種子から育てることも出来るんですね
エフ・エム
2019年09月06日 10:51
夕菅さん、コメントありがとうございました。
去年までは、この辺りはほとんどシンテッポウユリだと思っていましたが観察不足だったと思います。シンテッポウユリ型がやはり多いようですが。
ともかく繁殖力はすごいです。毎年増えているようです。中には歩道のコンクリートの割れ目から生えていて、丈は低いですが、花の大きさは条件の良い場所のものと変わりません。
あまり増えすぎるのも問題かもしれませんが、今は路傍に生えているもを楽しみながら観察しています。
エフ・エム
2019年09月06日 11:01
T&Mさん、コメントありがとうございました。
テッポウユリはとても好きな花ですが、初夏にしか見られません。その点、盛夏にも涼しげなテッポウユリ型の花が見られるのは嬉しいことです。本当を言うと、花の裏に帯があってもなくても、どちらでもいいというけ気がしています。
むしろ、花の形が少し違うのがあったことが興味ふかいです。