二重のホタルブクロ

ホタルブクロの季節ももう終わりですが、庭にはまだ一本だけ残って咲いています。
花弁が二重のホタルブクロです。特に珍しいものではなく、「二重のホタルブクロ」として苗も販売されています。

それにしても、どのような原因で二重になったのか、興味がありました。

ネットを検索したところ、「akaazukiのブログ」に「二重のホタルブクロの不思議」という記事が乗っており、「二重の花になっているのは、萼(がく)が花びらに変化したもの」また「つぼみをみますと、萼がないことがわかります」と書かれていました。

なるほど、写真に示した二重のホタルブクロには、一重の花には見られる萼がありません。akaazukiさんのおかげで、外側の花弁の由来がわかりました。ありがとうございます。

このような花器官の変異はあるホメオティック遺伝子の変異によるものと考えたいところです。ところで、この二重のホタルブクロは、萼と花被に変異がありますが、雄蕊と心皮には、変異がないようです。

ホメオティック遺伝子の変異といえば、シロイヌナズナの花に関するABCモデルを想起します。シロイヌナズナの花器官(萼、花弁、雄蕊、心皮)は花床の上に同心円をなす4つの輪生(whorl)から生じます。最も外側の輪生には萼、隣接する内側の輪生には花弁、さらに内側の輪生には雄蕊、最も内側の輪生には心皮が生じます。ホタルブクロの花も基本的にはシロイヌナズナと同様、4つの輪生からそれぞれ萼、花弁、雄蕊、心皮が生じると考えられます。

しかしながら、ABCモデルに従えば、Aクラス、Bクラス、Cクラスにそれぞれ属する転写因子(ホメオティック遺伝子)のいずれかの突然変異を生じさせれば、萼と花弁、萼と心皮、または、雄蕊と心皮からなる花は作れますが、雄蕊や心皮に変化を与えずに萼を花弁に変化させる変異は考えられません。

二重のホタルブクロに関しては、専門家がどのようなモデルを考えるか、興味があります。

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通常のホタルブクロの花:萼(がく)がある



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二重のホタルブクロ:萼がない



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花の中を覗く:花弁は二重、心皮は正常に見える



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未熟の花(つぼみ)の二重花弁を取り除いてみた:雄蕊と心皮は正常に見える


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